看護記録~廃用症候群・深部静脈血栓~

看護記録~廃用症候群・深部静脈血栓~

家族が死に直面した時、救命のことだけを考えていました。
生還した喜びも束の間、家族を待ち受けていたのは「廃用症候群」と「深部静脈血栓」との闘いでした。

Amebaでブログを始めよう!
【転院に向けて】
2月下旬の入院から約10日経過し、そろそろ精神科のある病院への転院を具体化しようとしていた頃のことでした。
朝9時頃に病院から至急来て欲しいとの連絡があったと家族から電話があり、急遽病院へ。

<意外な展開>
当日の朝、腹痛を訴えっているため、主治医がCTを撮影した結果、腹部のどこかに穴が開いているため転院し手術する必要があるとの話でした。
父は全身に力が入っていて、ギューッと目を閉じる仕草を繰り返しています。

はてなマーク医師の説明を記録していなかったため、事実誤認の内容を含んでいるかもしれませんが、記憶している範囲で記入します。
痛みが強いように感じたので、鎮痛薬を投与しているか質問したところ、診察前の投与は症状をマスクする可能性があるため不可との説明。
CRP数値が上がっていたため、採血後に抗生物質の点滴を開始。

この症状との因果関係はわかりませんが、この腹痛を訴える前に次のようなことがありました。
・腹痛を訴える数日前から発熱があり、カテーテル感染を疑い、ルート交換をしたこと。
・2~3日前に面会に来た時の前の晩に発熱37.8℃程度の発熱あり。
→後日、転院先の病院にて、血液検査の結果、細菌感染(-)であったと聞かされました。

病院に到着してから、転院先が見つかって実際に救急車で搬送されるまで2~3時間かかったでしょうか。とにかく長く感じました。

転院先が見つかった後、主治医は紹介状を作成し、受渡用の画像データを用意するための時間が必要であり、また、受入先の病院も救急要請に応じて手術室やICUを確保できなければ、患者を受け入れられません。
待っている間、父に対して何もできず、「手術できる病院を探しているから、もう少し待って」と同じ事を何度も繰り返すしかありませんでした。

<感謝していること>
想定外のことで転院が決まりましたが、そもそも「脱水症」治療のために入院を認めて貰えていなかったら、どうなっていたのだろうと思います。
懸命に病院を探してくださり、また救急車に同乗し、転院先の病院では執刀を担当する外科医にこれまでの経緯等を説明してくださり、私たち家族は心強く感じました。
今でもこの先生に感謝しています。
入院前は口数が少なく声が小さいものの言葉は明瞭でしたが、2月末に入院し始めてから、徐々に言葉が不明瞭になりました。
口の形から言いたいことを聞き取ろうとしましたが、口の開き方が小さく読み取れません。
どうにか聞き取れた言葉を繰り返して、反応を見ながら言いたいことを探りました。
全くわからないときも、話して伝えようという気持ちを失うことのないようにと思い「そうだね」とか「大丈夫だよ」とかそんな感じの言葉をかけました。
それが正しい対応であったのかはわかりませんが、とにかく「わからない」と言わないと決めました。

ビックリマークツール1
少しでも意思の疎通を図るためのグッズを探していた時に見つけたのが『携帯筆談器 Communication Board』(\1,575(税込・送料別))です。
私はNet購入しましたが、「電話」、「FAX」、「Mail」からも購入可能です。

《製品紹介》 
 携帯筆談器コミュニケーションボードは、聴覚障害者、ろう者の携帯性を高めるだけでなく、 病院、施設で働く人の使用、公共的施設での筆談用、家庭内での連絡用など、幅広い用途で、気軽におしゃれに使用できる新しいコミュケーショングッズです。<<阿波グローカルネット様のHPより抜粋>>
ベル→詳細は「特定非営利法人 阿波グローカルネット」様のサイトをご覧ください。


☆携帯筆談器 Communication Board - YouTube☆


「話が聞き取れないので書いて」とは言えませんので、書くことを強要しないと家族で決め、父への伝言板として使用しました。
幸いなことに、現在では話が聞き取れないことはほとんど無くなり、今は父や看護士さんへの伝言板として使用しています。

ビックリマークツール2
こちらは購入しませんでしたが、次の商品をご参考までに紹介いたします。
 ◆会話障害者の意思伝達に コミュニケーション絵本 (\3,150)
ベル→詳細は「株式会社tree」様のサイトをご覧ください。

父の病気を「うつ病」と「パニック障害」だろうと決め付けてしまったことです。
父は過去に「うつ病」を患ったことがあったので、私たち家族は「うつ状態」が現れた時「うつ病、年齢的に考えると老人性うつ病」だろうと思っていました。

ある晩、「脈が止まる」とか「息ができない」といったパニック発作がいつもよりひどく、家族では手に負えなくなり救急車を呼びました。
バイタルチェックをして「異常なし」、この結果でやはり父は「うつ病」と「パニック発作」で内科的な疾患は無いのだという気持ちを強くしてしまいました。

ダウンそのせいで他の病気(胆嚢炎)の発見が遅れたのかもしれない。
ダウン「うつ状態」が現れるのは「うつ病」以外にも、「認知症」や「甲状腺機能低下」等の可能性もあるので、精神科だけでなく総合的に診てもらえば良かった。
ダウン救急車を呼んだ時、どうしてもというのなら病院に連れて行きますが・・・と言われて引き下がってしまったが、遠慮せず病院に搬送してもらえば良かった。
等々

このような後悔しないために・・・

ビックリマーク多くの場合、大事に至らないかもしれない。でもおかしいと感じたら、ずっと見守り続けるより他のアプローチを考えること。
ビックリマーク私は普段何気なく自宅近くの医者にかかっていますが、「かかりつけ医」は、その医師が往診してくれるか、どの医療機関と連携しているか等、最適なサービスを提供してくれるかの確認が大切と今は思っています。

公的機関とのやり取りではガッカリすることが多いのですが、次のような有難い対応がありました。
「食事もせず体力が衰えていくが、受入病院(精神科)が見つからず困っている」と伝えると
"精神科救急医療情報窓口"の方が
「現在の症状では、精神科救急病院はご紹介できませんが、内科的側面からアプローチして病院を探してみてはいかがでしょう。」
と仰って、いくつか病院を教えてくださいました。
ご紹介いただいた病院とは別の病院(内科)を受診しましたが、ここを一度受診していたおかげで、後に「脱水症」が現れた時、入院させてもらえたのかもしれません。

辛い気持ちを聞いてくださったこと、他の提案をしてくださったこと、本当に嬉しかったです。あまりこのような対応をしてくださる方にはお目にかかれないので・・・


 関係ない話で恐縮ですが、求職中の私、ハローワークの対応でもカチンとくることがよくあります。どうにかなりませんかねぇショック!