アルツハイマー婆さん観察日記

アルツハイマー婆さん観察日記

アルツハイマーの母の事や

亡くなった父の事を思い出しながら書いています。

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平成12年1月27日
朝、息子を保育園に送り
自宅へ戻ると留守電が点滅
主治医からだった…
「○○病院の○○です。お父さんが明け方危篤になられましたので直ぐにいらしてください。」

( ̄□ ̄;)!!

慌ててタクシーに乗り病院へ向かった。

病院に着き主治医の話を聞いた。

父は昨日の夜はいつものように消灯前にタバコを吸いに行ったらしい。

夜中に吐いてそれが肺に入ったらしく誤嚥性肺炎を起こして意識不明に…


母はこの当時仕事をしていた。
昼には帰ってくるので、留守電に父危篤の件を入れた。

しかし昼になっても何の音沙汰もない…

その後も実家に電話するが相変わらず留守電…

こんな時に母は何をやっているのだろうと怒りが沸いてきた。
兄の携帯にも連絡するが出ない…

結局母が来たのは夕方4時過ぎだった…

この日朝に母の仕事の現場で盗難事件があったらしい。

母の仕事は清掃のパート…
朝、仕事場に着きエレベーターに乗ると、リュックを背負った黒人の男が一緒に乗り込んで来たそうだ。
母が言うにはとても紳士的で普通にエレベーター内で会話もして会釈をして降りていった。

数時間後…

警察が…

このビルで盗難事件があったと…

エレベーターの監視カメラにはにこやかに会話する母と黒人の姿が…

母はもれなく事情聴取…
窃盗犯の仲間だと思われたそうだ…
解放されたのが3時過ぎ…
自宅に戻ったら私からの留守電の嵐で慌てて病院に…


しかしなんと言う間の悪さだ…

私もかなり間の悪い人間だがこの母には敵わない。

兄にもやっと連絡が着き夕方到着。

午後5時過ぎ…
父個室に移る…

相変わらず意識はなく
寝たままだ…

夜、10時過ぎ山形より父の末弟が駆け付けてくれる…

皆で父に声を掛ける。
意識は無いのだが涙を流していた。
やはり最後まで耳は聞こえているのかな…


この日は私と母は病室に泊まった。
兄と父末弟はロビーで就寝…

母は疲れていたのだろう…
爆睡していた…