私は物心が付いたときにはすでに犬と一緒に生活をしていました。

幼少期に雑種の大型犬を２匹、小学生に入りミニチュア・シュナウザーを飼い始めました。

そしてこの３匹がこの世を去ってしまった大学生のころ、チワワを飼い始め、その４年後にはチワプー（チワワ×トイ・プードル）も飼い始めました。

今現在は、このチワワとチワプーの２匹と一緒に楽しく過ごしています。

犬を飼う始まり

私が２歳ぐらいのときに野良犬だった雑種の犬を祖父母が可愛そうだからと飼い始めたのが始まりでした。

はじめは、犬の一匹ぐらい飼えるだろうと思っていたらしいのですが、なんとその犬は身ごもっていたらしく、我が家に来てから子犬を産み母犬となったのです。

さすがにすべての子犬の面倒は見切れないため、里親を探し、その兄弟の中の一匹と母犬が我が家の犬となりました。

私は全く記憶にないのですが、昔の写真を探っていると、３歳ぐらいの私が自分の身長ぐらいある犬を必死に抱っこしている写真が出てきました。

この２匹の親子は母親と娘だったのですが、子供は父親に似たのか毛の色や毛並みが全く異なり、母親はサモエドのような見た目に対して

子供はシェパードのような見た目をしていました。

ただ、顔立ちはそっくりで２匹とも優しそうで可愛い顔立ちだったのをよく覚えています。

この２匹は大型犬だったこともあり、幼い私からすれば力も強く少し怖い存在だったのをよく覚えています。

恐る恐る頭を撫でていたのを今でも思い出せます。

小学生１年生　初めての小型犬

怖さもあり大型犬の２匹とは程よい距離感で付き合って来たのですが、そんな中私が小学校に入学した年に我が家に新しい犬がやって来ました。

その犬はミニチュア・シュナウザーのメスで姉の同級生の家で生まれた子犬だったのですが、兄弟で一番体が小さくあまり遠くに貰われたのでは心配と言うことで、近所の我が家にやって来ることとなりました。

しかしその心配もなく活発で食欲旺盛で、なんと兄弟の誰よりも長生きすることとなったのです。

そしてこのミニチュア・シュナウザーを小学校１年生のときに飼い始めたことで、私の価値観は大きく変わることとなりました。

私は姉と私の２人姉弟であり、年も４つ離れていることもありあまり一緒に遊んで貰うといううことがなく、また近所にも同世代の友達があまりいなかったこともあり、このミニチュア・シュナウザーという存在が私にとっては親友で「最高の遊び相手」であり、「妹」のような存在となったのです。

もちろんその当時私にはまったくそんな気はなかったのですが、後に母からあの頃の私は無駄吠えしたり、トイレに失敗してしまったミニチュア・シュナウザーに対してお兄さんぶって「だめだよっ！！」と叱ったりしていたと聞きました。

私としたら必死にしつけをしているつもりだったのですが、今思えば自分は末っ子で面倒を見る立場というのが初めてで、どこかお兄さんぶっていたのかなと思います。

また、小型犬と生活し犬に対して抱いていた少しの恐怖心も薄れ、私の体も大きくなっていたこともあり、大型犬の２匹に対しても恐れず接することができるようになり、散歩などを普通にできるようになっていきました。

犬を飼っている以上わかっていたことですが、初めてのお別れが私が中学生の頃にやってきました。

大型犬の母犬の調子が悪いということで動物病院へつれていくとそのまま入院することとなり、そのまま病院で天国へと旅だって行きました。

それは私にとって初めての「家族」とのお別れであり、なんとも言えない虚無感を味わったのを覚えています。

それから、高校生のときに母親犬に続いてその子供の犬が心臓の病気でこの世を去りました。

最後には散歩もつらそうで少し歩けば休憩、少し歩けば休憩、を繰り返すような状態でしたが大好きな散歩はやめたくないようだったので、私が何時間でも散歩に付き合っていたのを覚えています。

そして、私が大学生のときにミニチュア・シュナウザーが老衰でこの世を去りました。

最後の頃はボケていたのか同じ場所をグルグル回ったり、固まって動かなくなったりしたり、痙攣を突然おこしたりなどあり、最終的には寝たきりになりその姿があまりにも可哀想でいっそのこと安楽死させて楽にさせてやった方が良いのではないだろうか？　とも考えていました。

夏が本格的に始まったら暑さも厳しく可哀想なので安楽死させてあげようかと考えていると、夏の初めごろに１６年と長生きしたミニチュア・シュナウザーはこの世を去ることとなりました。

一つ後悔しているのが、私が県外の大学に進学したことで、その最後に立ち会えなかったことです。

ミニチュア・シュナウザーが亡くなる数年前からチワワを飼って居たのですが、このチワワは姉の愛犬であり、姉が家を出るときに一緒に行ってしまったので、我が家には犬が１匹も居なくなってしまいました。

私にとっては実家に犬は居ないと言うのが初めてのことでもの凄い違和感と寂しさに襲われました。

それは母も同じだったようで自然とまた犬を飼うことにしました。

そうしてやって来たのが現在一緒に暮らしているチワプーです。

数年後には姉の出産・育児のためチワワも実家にやって来ることとなりました。

現在我が家ではチワワとチワプーを飼っています。

二匹の仲もそこまで悪くなく、毎日癒やされながら生活しています。

これまでの愛犬のようにいつか来るお別れの日まで精一杯愛して楽しい毎日が送れればとおもっています。