美術館訪問記

姫路市立美術館を訪ねて

 

地方の美術館で勢力的に活動しているので一度は伺いたいと思っていた。

以前、元館長伊藤誠氏の著書「美術館にもっと光を」で美術館創世期の苦労話を読んだことからも親近感を抱いていたこともあった。

今回、関西への旅行のでついでに寄ることができた。美しい姫路城も行きたかったので良い機会となる。

天守閣には入らなかったが、どこから見ても美しく、お姫様が出てきそうと勝手な空想をした。

城に隣接して東側に美術館はある。

誠にめぐまれた環境で敷地は広く、また建物はレンガ作りがあまりに立派なので、受付の人に聞くと「陸軍の兵器庫に使われていた。」と教えて頂いた。

明治34年に建てられ、戦後は市役所として利用された後に美術館としてリニュアルされた。

城の白とレンガ色のコントラストがよくマッチしている。

城があって市立美術館あるだけで街の文化的雰囲気を感じた。

古いものを大事にして後世に遺すことが文化だと。とかく日本は古くなったら壊して立て替えることになりがちで、上手く利用することを考えてほしいと思う。

 

 

さて、美術館は、前庭が広く彫刻が点在している。

中央にブリューデル、木内克などすべてゆっくりと見て回った。

館内に入ると右側の部屋は、企画展示で建築家隈研吾の展覧会をしていた。

木造の建築で有名な建築家だが今までにどんな作品か知らなかったが、模型を見るとさすがに独創性が感じられて見応えがあった。

高田賢三のパリのアトリエ件住まいも手がけていて、パリの街中にあって日本の住まいを意識して、それがよくマッチしていた。

左側は収蔵品を展示する部屋なっている。

今回は地元のコレクター國富奎三氏から寄贈されたフランス絵画と地元の画家が姫路の風景を描いた作品を展示していた。

美術館に身を置くといい知れぬ幸福を感じた。

 

2024/12/24

高木俱・山口源美術館  水口英男