- 夕刊フジ(2012年11月22日17時12分)   「日本維新の会(維新)」の石原慎太郎代表が、次期衆院選を見据えてヒートアップしている。世論調査での高評価に気をよくしたのか、横浜市中区で21日に行った講演では、憂国の心情から、米国や中国への対抗心をあらわにした。    石原氏はまず、「現在の日本の状況を見ると、(大西洋で沈没した)タイタニック号を思い出す」と指摘し、「大丈夫だと思っていたら、アッという間に沈んでしまう」と警告した。    そのうえで、「日本には素晴らしい力があるにも関わらず、束ねることができないのは自民党や民主党、国の役人の責任だ」と強調し、「シナ(中国)にナメられ、米国の妾(めかけ)で甘んじてきた日本を、もうちょっと美しい、しっかりしたたかな国に仕立て直さなければ死んでも死にきれない」と述べた。    さらに、世界で初めて小惑星の鉱物を持ち帰ることに成功した小惑星探査機「はやぶさ」を念頭に、「この技術を誰が静かに見守っているか。これはシナと米国が懸命になって盗もうとしている」と断言。「こういった宇宙の遊泳というか、推進力はうまく利用すれば、核兵器を持たなくても大きな抑止力を持つ」と強調した。    石原氏は20日の講演で、個人的見解としたうえで、「核兵器に関するシミュレーションぐらいしたらいい。抑止力になる」とも発言している。