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2010年2月2日 提供:共同通信社

 第一三共は1日、インフルエンザ治療薬「CS-8958」を国内で製造、販売するため厚生労働省に承認申請したと発表した。承認されれば、研究段階の創薬から自社で手掛けた初の「純国産」治療薬となる。2010年度中の発売を目指す。

 現在主流の治療薬である「タミフル」と「リレンザ」、さらに塩野義製薬が日本での開発を担当し1月27日に発売した「ペラミビル」(商品名ラピアクタ)は、いずれも創薬は海外の製薬会社が手掛けている。

 これに対して、CS-8958は創薬から開発、製造、販売まで一貫して第一三共が担う。タミフルやリレンザが5日間続けて服用する必要があるのに対し、CS-8958は1回の服用で済む特徴もある。ペラミビルも1回で済むが点滴薬で、専用器具を使って粉末を吸い込むCS-8958とはタイプが異なる。

 CS-8958は新型インフルエンザや鳥インフルエンザへの効果も期待できるという。

 第一三共は、CS-8958をインフルエンザの治療だけでなく予防にも使えるように臨床試験を実施中。海外での販売も目指してオーストラリアの製薬会社と共同で試験を進めている。


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