医療ジャーナルアップデート
禁煙後、短期的に2型糖尿病リスクが上昇

2010年01月07日 ソース:Ann Intern Med(論文一覧) カテゴリ:内分泌・代謝疾患(関連論文)

文献:Yeh HC et al. Smoking, Smoking Cessation, and Risk for Type 2 Diabetes Mellitus: A Cohort Study. Ann Intern Med. 2010;152(1):10-17

10892名の糖尿病ではない中年成人を対象に、禁煙の2型糖尿病発症に与える影響を検討。9年間の追跡調査で、1254名が2型糖尿病を発症した。禁煙者の2型糖尿病発症リスクは、最初の3年間上昇し、以降徐々に低下が認められた。著者らは糖尿病発症リスクを有する禁煙者では、糖尿病の予防・早期発見に努めるべきであると結論している。

http://www.m3.com/news/THESIS/2010/1/7/10089/?pageFrom=m3.com
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2型糖尿病とは2型糖尿病は、食べ過ぎ、運動不足、肥満、体質といった生活習慣が原因の糖尿病とされています。すい臓から分泌されるインスリンが不足したり、インスリンの働きが悪いがために、血糖値が高くなるのが特徴です。

炭水化物が主体のご飯、パン、麺類、あるいは砂糖が多く含まれている菓子や飲料を摂りすぎると、血糖値が一気に上昇し、それをコントロールするインスリンが通常よりも多く必要となります。その状態が続くと、血液中には常に一定量以上のインスリンが流れ、やがてインスリンが流れているのにも関わらず、糖を分解することができなくなります。これをインスリン抵抗性といいます。
血液にあふれた糖が、尿に混じって出てくるのはこのためです。

我々日本人は欧米人に比べて肥満が少なく インスリン抵抗性が認められにくいことが知られていますが、その割には日本人は糖尿病になりやすいようです。日本人はインスリン抵抗性が軽度である代わりに、 ランゲルハンス島からのインスリン分泌が減少しやすいことが関係しているといえます。

糖尿病メタボリックシンドロームの診断基準のひとつとなっている高血糖。日本人の食生活が豊かになり、日常が多忙になるにつれて、糖尿病にかかる人は年々増加の傾向にあります。糖尿病は放置しておくと、失明や体の一部の壊死につながるおそろしい合併症を招くことをご存知でしたか?

http://www.eley-jefy.com/2006/06/2.html


ペタしてね