40年前の知人名義も使用=年賀状から住所など転載-鳩山氏元秘書・偽装献金問題

10月17日14時36分配信 時事通信

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、東京地検特捜部から任意で事情聴取を受けた元公設第1秘書が、約40年前に知り合ってから一度も会っていない知人男性の名義を使い、偽装献金を行っていたことが17日、関係者の話で分かった。男性は鳩山氏側とほかの接点は一切なく、元秘書が個人的に受け取った年賀状から、報告書へ名前や住所を転載したとみられる。
 元秘書が、自らもほとんど面識のない人を含む幅広い名義を使って、虚偽記載を繰り返していた実態が明らかになった。
 特捜部は元秘書や「寄付者」からの事情聴取を進め、偽装献金の全容解明を進めている。
 男性は昨年、同会に3万6000円を献金したとして収支報告書に記載され、その後訂正された。
 関係者によると、元公設第1秘書は鳩山氏の秘書になる以前に、営業担当社員として不動産管理会社に勤務していた。
 同社に製品を納入する業者だった男性は、約40年前に元秘書と数回会い、面識を持った。元秘書は退社後、しばらくして鳩山氏の事務所入りし、男性とは年賀状をやりとりするだけの関係が続いたという。
 男性は取材に対し、「鳩山氏に献金したことはない」と証言。「(元秘書とは)40年間会ったこともなく、今すれ違っても分からない。年賀状から名前と住所を使われたとしか考えられない」と話している。


ペタしてね

資金管理団体「友愛政経懇話会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題~線路は続くよーどこまでも~