アンニョン~


所で…
あなたは聞きましたか?見ましたか?
ミニョン『Universe』(≧▽≦)
見た方もそうでない方も…。再生回数UP


まずは、1度見てからお話、しましょう~


18:00に公開予定だったのでその15分前にVOICE・VLIVEを始めてくれたニュイの面々


世界観が凄い
って口々に言ってくれてたように、この世界観は凄い
ニュイの世界観をやはり踏襲している部分もあり、新たな部分もあり。飽きることの無い4分余りのMV。
とてもドキドキして、ときめいて、目が離せないそんなMVに仕上がっています
本当に美して、カッコよくて、声も最高で…

泣くよ私
このMVを見ていて、皆さんも感じたであろう物語をポンナルなりに、受けたインスピレーションのまま物語を書いてみたいと思います。独りよがりな物語。私の勝手な創作物語ですが…良かったらお付き合いください~。
君は僕の宇宙
君は僕の宇宙
僕の中の宇宙は君だったんだ…

「おいおい。いい若者がどうした?」
彼の耳には博士の声も耳に届かない。
若者はどうしようもない絶望と悲しみの淵に立っている
なにも考えられず、もう何日も眠れない
ただ、鬱々した時間が彼の手足を縛って 身動きが出来ない
博士は若者が不憫に思えた。
春の陽にきらめくプリズムの様に
あるいは花と戯れる蝶の様に
青春は美しく、華やいでいなければならないものを
魂が抜けてしまった亡霊のように
人生において一番、輝ける時間を浪費しているからだ
博士は仕方なく、取り出した。
「記憶の中を歩く」ことのできる装置はまだ、未完成だ。
(何を聞きつけたか分からないが、実験台にしてくれとは…)
向かいのアパルトマンに住む、若者は遠い東の国からきた留学生だ
背ばかりヒョロヒョロと高く、白鳥の様に首が長いが恐ろしいほど、美しかった
その彼が何日か前に突然、博士を訪ねて来た。
「時間に関しての研究をしていらっしゃるんでしょう?」
彼の眼は虚ろで、どこか遠い目をしていた。
ゴトっ。取り出した水晶を装置の上に置く。
「ほんとうにいいんだな?」
青い光が水晶を包むと、装置はゆっくりと回り始め、時計の針が反対に回っていく…
若者は力なく、うなづいて
「僕の宇宙は君だったんだ…」
そう、つぶやいた
頭がキーンと吸われるような感覚と目の奥に軽い痛みを覚えた。
目が覚めた時、僕は幸せから、瞬く間に奈落の底に突き落とされたようだった
虚ろな意識の中で、幸せな記憶だけが彼の心をつかんで離さなかった
途端に襲ってくる 寂しさと痛み
若者はまた、虚しくなった。
心の中に広がった 温かな空気が
北風にさらわれて 一気に冷え込んだみたいだと思った
そう。つかの間の幸せな夢に 溺れるほど
残酷なものはなかった
また 朝が来る
生ける屍の様な 若者にも
平等に 朝日は降りそそぐ
久しぶりに眠れた後の朝日は 気持ちがいい

けれども あの日から 何日も経ってしまったかのように
時間も流れが 遅い
ふと 向いのテラスに 博士の姿を見つけた
(あの東洋の若者は 相変わらずのようだな。けれど、あの時の若者の喜ぶ姿こそ!
私が長年、研究してきたことの答えだ!人々の心を癒し、慰める。心の平穏こそが真の心の解放なのだから!)
博士は自分の研究の成果が若者が申し出てくれた「実験」によって、完成されたと上機嫌だった
若者は礼儀正しく 久しぶりに眠れたことに対しての
あるいは 昨日の出来事に対しての 感謝の意味か
東洋らしいお辞儀で挨拶をした
博士の与えてくれる時間旅行は
本当に幸せだった
時を遡り 時空を超えて
美しかった 記憶の中にいつでも 旅することが出来た
まるで 目の前に映し出される様に
幸せだった 愛の日々が
楽しそうに微笑む君
僕は君の笑顔が大好きだ
君といると いい人になれる
そんな自分も 好きだ
ある時は甘いものが苦手な僕に わざと差しだし
いたずらっぽく 微笑む君を
この2人の時間を
ただ 愛しく 大切にしたいと思う
ある時は 君を抱き寄せ ぎゅっとする
向かい合う その距離でさえ遠い
君は「痛い」と抗議するけど
僕は自分の中に 君を閉じ込めてしまいたいほど
少しでも 離れたくないんだ
ある時 僕の部屋に 引っ越してきた君
方向音痴の君は 僕のいう事も聞かずに
「きっと自分で探せるはずよ!運命だから!運命は私をあなたの元へと
連れてってくれるんだから!」
そう言い張る君に 根負けした僕
何時間待っても 一向に来る知らせのない 君に
心配を募らせた
バルコニーから 君を見つけた時…
君が 僕を見つけて手を振った君を見た時…
2人の暮らしは 楽しくて
僕はただ 君をみつめ
人を愛することは こんなにも幸せな事なんだと
生まれて初めて 気づく日々が
「わしはパリまで学会に行ってくるからな。いよいよ論文を発表して世界を驚かせるつもりだ。
俺がいない間はくれぐれも、記憶装置には触らんようにな。事故でも起こしたら一大事だからな。」
実験を何度も繰り返すうちに 若者は
もう、記憶装置がなければ 毎日が生きられないというほどの
中毒症状になっていた
それでも彼は 博士の言いつけを守り
じっと我慢をしていたが…
どうしようもないほどの 悲しみと痛みが体をさいなむ…

博士が実験に必要不可欠と言っていた 水晶の保管場所
それがしきりに頭をよぎる

天使と悪魔が
彼の心と脳を支配する
幸か不幸か…
博士はまだ 帰っていないようだ…
(もう一度、彼女に会いたい)
(もう一度だけ 彼女の笑顔が見たい
もう一度だけ…)
若者はとうとう、博士との約束を破り
自分で 記憶装置を動かしてしまった…
いつもよりも 強いびりびりとした感覚が
若者の体を襲う 頭の中にコンピューターの数式の様なものが
流れては消えていく…
ふと スーッと一筋の涙が頬を流れ落ちた…
いつもの様な 光景ではない
時代がかった衣装を着ている自分が見える…
見たことの無い建物…
そこにいたと思ったら
急に場面が変わる
(あ。彼女だ)
向かい合う君は…なぜか悲しそうだ
また場面が変わる
目の前にいるのは…
目の前にいるのは…
(彼女…?)
「おい!おい!起きろ、起きるんだ!!」
博士が心配そうな顔をのぞかせている
(僕はまだ記憶の中だ)
(あ。君。どうしたの。どこに行くの。)
(?僕は騎士?)
(この記憶は…???)
(こいつは誰だ?僕なのか?)
(あ。まただ。)
「もう、終わりよ。さようなら」
「待って!待って。どうしたの?」
「どうしたんだよ。理由を教えてくれよ。」
「もう、あなたとは無理なの。ごめん。でも本当に。」
全てを断ち切るような表情をうかべた君の顔を見たら…
これ以上、何も言えなかったんだ…
(あ。まただ。これは僕の前世?)
(君は女王陛下。それをお守りする騎士だったんだ…。)
(今。分かった。これは前世の記憶。そして、やっぱり君は僕とは運命だったんだ…。)
あの日、使いすぎた水晶が原因で
記憶装置は壊れてしまった…
記憶の時間の中で 初めて見た光
あの光景は 前世の記憶だった
長い螺旋階段を 何かに急かされる様に
足早に降りる 僕
僕はどこへ向かうのか
僕は何を目指しているのか
僕が次に目覚めるのは 記憶の中なのか

それとも…今?

君は僕の宇宙
僕の中の君は宇宙
そう。宇宙だったんだ…
