A Farewel to Arms(1957)

ヘミングウェイの小説「武器よさらば」。
「風と共に去りぬ」と同じDavid O. Selznickが最後に手がけたプロダクションです。
1932年サイレント時代のHelen Hayes と Gary Cooper主演のものが有名ですが、
実はそちらは観たことがありません。かなりすばらしい作品らしいです。
二度目の映画化となったこちらジェニファー・ジョーンズとロック・ハドソンヴァージョンは、
評判としては一作目には及ばず、
実際今回観ていてもどことなーく違和感を感じる部分が多々あるのですが、
高校生の頃たまたまテレビで放映されていて、
なんだか分からないけれど目が離せなくなって最後まで見てしまった記憶があります。
ロック・ハドソンという名前もその時がっつり覚えました。
なんといっても彼の瞳が美しすぎる・・・。
絵に描いたようなハリウッド二枚目俳優。
ぱぱちゃんを知る人なら誰もがうなずく通り、私は断じて面食いではありませんが、
スクリーンの中ならば美しいに越したことはない
この映画の役柄では、特に前半はなんとなく軽い(今でいうチャラい?)印象ですが・・・。
実生活では85年にエイズで死亡していますね。
エイズ患者となった初の著名人ということで話題になってしまった、ちょっと不名誉な最期でした。
対して相手役のJennifer Jonesが意外と美しくないことに今回少々おどろき
誰に似てるって、この真っ赤なほっぺは紛れもなくアンパンマン・・・
一番覚えているのは、
地味な茶色いセーターを着たフレデリック・ヘンリー中尉(ロック・ハドソン)が
着の身着のまま一人ボートを漕いで湖を渡ってゆくシーン。
→訂正:この記事を書いていた時、まだ映画の途中だったのですが、その後最後まで観てびっくり。
そんなシーンはなかった!!2人がボートにのってスイスへ逃げていくシーンと、彼がひとり
歩き去ってゆくラストシーンがごっちゃになっていたようです・・・記憶って知らない間に
勝手に作り変えられているのね
昔からこの「身一つで未知の世界へ旅立つ」という設定に弱いみたい。
「グリックの冒険」(斉藤惇夫さんの児童文学)しかり、「サウンド・オブ・ミュージック」しかり。
それは決して未来の冒険に対するわくわく感などではなく、
現実ではおそらく体験することがないであろうほどの
先の見えない混沌や気の遠くなるような不安や絶望そのものへのあこがれ・・・だったんでしょうか。
「グリックの冒険」や「サウンド・オブ・ミュージック」は最終的にはハッピーエンドですが、
「武器よさらば」はもう一片の救いもない。
若かったんだなぁ。
結婚、出産を経た今は、こういう胸が苦しくなるストーリーはちょっと苦手になってきました。
痛み、苦しみ、悲しみといった感情をより直に受け止めてしまうようになってしまった気がします。
やっぱりハッピーエンドがいいなぁ。