人魚姫
~ボタンと服とうろこ~
一番下のお姫さまの花壇はお日様の形をしておりました。
そこにはお日様のように赤い花だけを植え、
美しい若者の姿をした像を置きました。
ずっと昔に沈んだ船から落ちてきたものです。
像を見つけて以来、
一番下のお姫さまは沈んだ船のあたりをお散歩するのが好きになりました。
美しい若者の像にすっかり魅せられたのです。
ある日
いつものようにお魚たちを連れてお散歩していると
ちいさなお日様の形のようなかけらが落ちておりました。
夜明けの白じんだお日様と
真っ赤に燃えるお日様を
ぐるりと混ぜて合わせたようです。
お城に戻って
おばあさまに尋ねると
「ボタン」だと教えて下さいました。
お姫さまは
ボタンを
しっぽのそれは美しくきらりと光るうろこにのせて
服というものをしずかに想像してみるのでした。
--------------------------------------
アクセサリーはこちら

