人魚姫
~泡になったお姫さま~
ナイフを海に捨てるとお姫さまは水の泡になってゆきました。
しゅわりと溶けて、泡になり、その泡はお空にのぼり、空と一緒になりました。
お姫さまはどこにでも好きなところへ行けるのです。
王子さまの頬を優しくなでることも
お姉さまたちが海の上の岩に腰をお掛けになって長く美しい髪をさらさらとたなびかせすくことも
できるのです。
きっとお花の香りをのせて王子さまのいるところへ会いに行くのでしょう。
きっと風になったお姫さまはご自分が泡になった時
どんな泡になられたか覚えていらっしゃらないでしょう。
あっという間ですし、初めての経験ですから仕方がありません。
「 お姫さま。
あなたはこれほど美しい泡でございました。」
飾り職人は遠くに愛する娘の可愛らしい笑い声をききながらつぶやきました。
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