人魚姫


~ お姉さまからのひれ飾り~







王室お抱えの飾り職人は5番目のお姫さまから香水びんを受け取り

「おそろいの氷山のかけら」ネックレスを仕上げました。



仕事を終えて熱い紅茶にミルクをたっぷりといれて一口すすり、

香水びんをきらめく海水に透かしてみました。




すると、香水びんのきゅっとしまったびんの入り口に氷山のかけらがあと一つくっついておりました。




「さてどうしようか。」



職人はすっかり重く落ち着いてしまった腰を上げ

5番目のお姫さまがよくいらっしゃる珊瑚の森へ向かいました。






「お姫さま。びんに一つ、氷山のかけらがくっついておりました。いかがいたしましょう。」




お姫さまは紅や赤やももいろ、さくらいろにほんのり色づく珊瑚を手に取りながら、




「1番下の妹にひれ飾りを作っていただけないかしら」



それは、うっとりとお答えになりました。



このひれ飾りは一番下のお姫さまが人間におなり遊ばした時はちいさなかわいらしい左足にきちんとありましたし、



wanjamな生活







きらめく泡におなりになった時は泡がゆっくりとお空に向かっていくよりもはやく、さらりさらりと海の中を落ちていきました。





ちょうど早くにお亡くなりになったお母様の花園に。


ひれ飾りはお妃さまがよく腰を掛けられていた琥珀のベンチの上にございました。





いつの日かこの花園の管理をするおばあさまのお目にとまることがあるかもしれません。








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