ゴールデンウィーク中に読んでみたいピアノ指導オススメの本
新学期が始まり、いよいよ元号が変わるタイミングでのゴールデンウィーク!すでに旅行や帰省などスケジュールが決まっている方も多いと思います。
そんなスケジュールの隙間の時間にピアノ指導の読書はいかがでしょうか?旅行の移動中や休憩時間にサッとだしてすっと読める。それでいて指導についてじっくり考えたり、再確認できるようなおススメ本をご紹介いたします。
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~1冊でわかるポケット教養シリーズ~
ピアノが上達する音楽の思考法
佐々木邦雄 佐々木恵子著

「ピアノが上達する音楽の思考法」
税抜き定価 950円
この本の特徴はまずポケットサイズだということです。カバンからサッと取り出してすぐに読めるので、移動中や空きの時間で読めると思います。(143ページ)
内容の特徴は、音楽のとらえ方を次の4つに分けて、それらの関係性や掘り下げた内容を子供でもわかるような比喩表現で書かれているということです。
「読む」「聴く」「弾く」「書く」
~ソルフェージュの例え
ソルフェージュって何?と聞かれたらどう答えますか?
著者は上記の4つの真ん中に楽典を据えることで図示して説明をされています。
楽譜を読んで歌うことがソルフェージュのように理解しがちですが、これなら説明できる!と自信が持てる内容です。
目次
はじめに
■1 音楽をよく読むために
第1話 楽譜と向き合う
第2話 楽譜をよく視る
■2 音をよく聴くために
第3話 音同士の関係を理解する
第4話 メロディを大切にする
第5話 ハーモニーを味わう
第6話 リズムを感じる
■3 ピアノを上手に弾くために
第7話 曲の仕組みを把握する
第8話 ストーリーを演出する
第9話 ピアノという楽器を知る
第10話 ピアノの表現力を身につける
■4 書くことで総合力を高めるために
第11話 「読む」と「書く」を組み合わせる
第12話 「聴く」と「書く」を組み合わせる
第13話 「弾く」と「書く」を組み合わせる
おわりに
作曲家出身のご主人とピアノ科出身の奥様のご夫婦が書かれたこのポケット文庫。「必要な時に取り出して何度でも読み返してください。」と書いてあります。旅のお供に是非どうぞ!
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◆『夢をかなえたピアノ講師ゼロからの180日』
~物語で学ぶ 指導者としてどう生きるか~
藤拓弘著

税抜き価格 1,850円
ピアノ教師のための通信制サービスです。「ピアノ講師ラボ」の主催者 藤拓弘先生の体験談をもとに書かれた、あるピアノ講師のサクセスストーリー。
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音大を出て、留学の後、ピアノ教室を始めた男性講師三上雅人は、今日たった一人しかいなかった生徒がやめることになり消沈していた。
もうやめようかと思った時に出会った飲食店経営者の佐伯が教室経営の指南をしてくれることに!ところが佐伯が三上に課した宿題は意外なものだった。
「今日から一カ月以内に著名なピアノの指導者5名に合ってきてください。」
ここからすべてが始まり、この中にうまく行くピアノ教室運営のヒントがたくさん隠されていたとはこの時の三上には知る由もなかった・・・・。
ストーリー仕立てですが、実際に留学後帰国、教室開講後全然うまくいかなかった藤先生の実体験がベースになっていますのでとてもリアルな物語になっています。・・・ということは、実際の教室運営や経営にも使えるアイディアが満載だということです。
「ピアノ指導ほど夢のある仕事はない」
著者の藤先生が巻末に記した言葉・・・・
もし、その実感が少しでも薄れているようなら是非手にとってご覧ください。もちろん実感があふれている方も再確認の意味でおススメです!!
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◆『自分の強みを見つけよう』
~「8つの知能」で未来を切り開く
有賀三夏著

税抜き定価 1,600円
この本のテーマは「多重知能理論」という考え方です。多重知能理論とは「すべての人間には8つの知能が備わっている」というもので、8つとは
論理・数学・言語・音楽・空間・博物・身体・運動・対人・内省だそうです。
頭の良さ=テストの点数ではなく、頭の良さ=問題解決能力であり、問題解決能力は8つの知能を複数組み合わせた総合力であるそうです。
例えば、論理的能力が低くても対人的能力が高ければ解決できる問題は多いとか、音楽的知能が突出していれば音楽関連の職業選択の中では他の能力がかなり低くてもカバーできるとかこの知能の偏りが個性だと筆者は語っています。
個性のカタチがこのようにできため、何かを学習する際には個性のカタチに合わせた方が自然だしm学習の入り口は複数あった方が楽しいし入り口を選択できると、自分はこの入口が好きだという感覚を得ることができるかもしれません。
例えば、なぜ?という好奇心を入口にする人、構造を分解するのが好きな人
とりあえずやってみてからという人、他人と一緒にやってみる人・・・
このような入り口が複数あると、この入り口がだめなら、ここから入ろうと多角的に物事をとらえることができるしこころが自由になります。
解決のアプローチが複数あるように、学習のアプローチが複数あることが学べる1冊です。
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◆『だからピアノを習いなさい』
~子供の生き方が変わる正しいピアノの始め方~
黒川好子著

税抜き定価 1,600円
ピアノを学ぶことで、子どもの心身は大きな成長を遂げます。本書は、ピアノを習う意義からその効用、習う時期の重要性、右脳と左脳を生かした練習法などまで紹介します。
北海道から沖縄まで年間170回を超える講演を行っている著者による、これまで誰も語らなかったピアノ教育法。
お子さんに何か習い事をさせたいと思っている方、現在子どもにピアノを習わせている保護者の方、そしてピアノ指導者が、確信をもって子どもをピアノに向かわせるための必携の1冊です!
黒川先生はあとがきでこう記しています。
「私は、いずれやめても良いから子どもたちにピアノを習ってほしいと思っています。ピアノをやっていれば、ほかの楽器を習う時にも進歩が速いとも言われます。
また音楽学校では副科としてピアノがあるので、ほかの楽器を習うようになったとしてもピアノは幼いうちから習っていた方は有利です。
大人になってからピアノを習おうとしても、なかなか思い通りに弾けません。
しかし幼いうちに一度でもピアノを習っておくと、楽譜、鍵盤、音、指の動きの連携がうまくいきます。
13歳くらいまでピアノをしっかり習っていると、大人になってからまたピアノを始めても練習次第ではよく弾けるようになります。幼い時に習ったピアノテクニックが潜在的に身についているのです。
ですから、子どもたちが将来ピアノを弾きたくなった時に、改めて弾ける喜びを与えるためにも、たとえ一度やめることになったとしてもピアノを習わせるべきだと思います。」
――「あとがき」より
[目次]
■1章 ピアノを習う理由
習い事をする理由
音楽が今こそ必要な理由
なぜピアノを習うと頭が良くなると言われるのか
ピアノを習うと身につく力
ピアノ演奏時の身体の状態について
子どもの能力を高めるには上達を目指すこと
■2章 ピアノ学習に効果的な時期
ピアノを始める時期
ゴールデンエイジとは?
ピアノにおけるゴールデンエイジ
聴覚のゴールデンエイジ
記憶力のゴールデンエイジ
楽譜を速く読むためのゴールデンエイジ
リズム感を磨くゴールデンエイジ
音楽を考えるゴールデンエイジ
練習方法に対するゴールデンエイジ
ソルフェージュを学ぶ時期
■3章 ピアノ学習の注意点
ソルフェージュとリトミックの違い
リトミックの落とし穴
絶対音感について
ピアノに必要なソルフェージュ
女の子と男の子の違い
兄弟による違い
ピアノを学習する日本人のハンデ
■4章 子どもを伸ばすピアノの先生とは?
良い先生とは?
叱るということ
ピアノの先生の選び方
■5章 ピアノ楽譜の選び方
教材の選び方
クラシックピアノの楽譜の選び方
子どもが弾く楽譜の選び方
コピー譜は避ける
■6章 楽器の選び方
アコースティックピアノと電子ピアノ
構造の違い
上達度の違い
耐久性の違い
電子ピアノの利点
グランドピアノとアップライトピアノの違い
ピアノには調律が欠かせない
ピアノメーカーの選び方
中古のピアノ購入の注意点
学習には、タイミングが大事です。黒川先生はそれぞれの能力別にゴールデンエイジというベストなタイミングを教えてくれながら、どうすれば効果的に音楽力が伸びるかを書いています。
こういった本ではなかなかズバッと書きにくいテーマも興味深いです。
『良い指導者とは!』
『リトミックの落とし穴」
『兄弟による違い』
『ピアノを学習する日本人のハンデ』
『叱るということ』
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