どうしても花をつけてくれぬ

我が家の山桜

色々調べてあれこれやった

素性が良くないから、この先丹精しても駄目だとの説もあるが、だからって今更捨てたりは出来ねぇ

こんな頑張って芽吹いて葉が出て来てくれるじゃねぇか・・・捨てらんないよ








春だなぁ

綺麗な花があちこち咲いてる

近所の桜も満開

ソメイヨシノには不自由はしない

3分も歩けば花見に最適な公園もあるんだ


だから俺の山桜が咲かなくたって

なーも不自由は無い

こいつは元々花をつけないタイプにちげぇねぇ

アル中の俺が

花をみて舞い上がり調子に乗って酒を呑まぬように

花を出すのを我慢してくれているのやもしれぬ

すまん すまん と心で詫びて

今朝も水やりは欠かさねえ


いいさ 花が咲かなくても

一生懸命生きてりゃいい

俺の小説も同じじゃねぇか

不器用で素養無く学問も無ければセオリーも知らず

誰にも習わず

闇雲に書いて書いて書きまくる


一つも売れず 評価もされず

花をつけないという事では山桜と変わりやしない

けど 一度決めた俺の路 キツく恥ずかしい事ばかりだが、でも・・・だけど悪くない


どっちあと何十年も生きているわけじゃねぇんだから、自分の路を歩いていくだけの事よ

花は咲かないかもしれない

でもいい 死ぬまでに一輪でも蕾だけでもつけることが出来るなら悔いは無い


西行の

ヤケ糞にも似た時世の歌が

やけに沁みる今日この頃だぜ

という 春の豪雨に閉じ込められ 神経痛に苦しむ

売れない小説家の開き直った心の吐露


売れなくてもいい

てめぇが納得いく作品を書きたい いや書かずにはいられない

いつの日か、それはそんなに遠くない未来


花のもとにて春死にたいね

棺桶には納得の1作品と宝物の釣具を一つだけ入れてくれ

遺灰は花畑の肥料として撒いて欲しい

今日もパソコンで動かぬ指を騙し騙し、書きたいことを書くのだ

という 決意のようなヤケ糞のようなお話し