一年ほど前
食い詰めて、やむを得ないというので
愛車を手放した
まぁ、あれから夫婦でチカラを合わせて
なんとき起業に漕ぎ着けた
失ったものや
諦めた夢を全て拾い集めていくにはギリギリの年齢だね
とは言え仕事の移動でバイクは必須になるから
近所のバイク屋さんに安い中古探しに行った
なんと手放したバイクと同じヤツが新車で展示してあるじゃねぇか
たまらず即決 若干のオプションも付けて
値段は予算の3倍以上
女房殿は
俺が、どんな気持ちでバイクを手放したか
どれくらい愛していたか よくわかってくれている
文句も言わずに買ってくれた
同じマシンというのも何か縁があるのかもしれんし
店長が女房殿の出身地と同じ地方の出というのも
琴線に触れたようだ
んで、昨日納車
セレモニーは無いけど、一人で街をかるく流してみる、行き先も時間も決めず
気の向くままのちょい乗りソロツーリング
花を探したり
風を感じたり
コーヒーを飲んでみたり
1人を楽しむことが出来た
仲間たちとのマスツーリングは楽しいし
運転技術向上にもなる
仕事なんかで決められた目的地に決まった時間に到着出来るのもバイクならでは
だけど、本来バイクは孤独を愉しむ玩具であれば良い。
だから、スマホホルダーとかナビシステムなんてつけない。
GPSや衛星ナビ、スマホに縛られるなんて真っ平ごめんだ、真っ直ぐ行きたきゃ何処までも真っ直ぐ
曲がりたくなりゃ、どこへ行くかなんて考えず曲がって行く、とはいえ小さなバイクで行けるとこなんてタカが知れている
でも知らない風景に出会うのは楽しい
迷子になっても大丈夫、いつまでに帰らなきゃなんて無い、疲れたら休めばいい
近所にも知らない場所があり
そこに一人で立つと 自分のちっぽけさが痛切に心地よい
1カ月に一回くらい
こんな日があるのはいい
本来なら若い時期に男は、こんな旅をするんだろうが、若くから家庭を持って仕事に追われた貧乏暮らし、こんな小さな孤独が心地よいなんて
知らなかったよ
バイク・バイク!ピカピカ新車の俺のバイク
ヘルメットも革ジャンもグローブも古いヤツだけど
なんの文句も無い
デカいバイクは買えなかったけど
この新しい相棒を愛していこうと思う
女房殿を大事にしようと誓う
バイク乗れなくなるまで
あと数年
仕事もプライベートもフル加速で行こうと決意したと言う
どちらかと言えば
真面目なお話
小説も書き続けるぜ
いつか傑作が書けると信じて
走り続けよう





