先日 彼と会ってきた



久しぶりに会って嬉しかったけど

それは 友達に会う嬉しさと変わらなかった



彼というより親友



ときめかないのは

冷めたというより経年劣化かな



でも 嫌悪や退屈さはなくて

彼の隣は わたしの居場所という

確固たる安心感があった




ラブラブもイチャイチャも

そんな雰囲気は もうずっと前から

すっかりなくなってしまったし

お互いに 好きだの何だのも言わなくなった



それでも 会話の中で

彼がわたしのことを好きであることや

まだまだ 一緒に居たいと思っていることが

伝わってくる時はある



それは なんてことない言葉だけど

むしろ「好き」というダイレクトな言葉や

露骨なアピールよりも

この先も不変であろう彼の気持ちを感じる




イベントもサプライズも

いかにもな恋人行事には無頓着な彼

わたしを喜ばそうという気が

全くないところが不満だった



LINEの内容や頻度も気にしたり

幼稚なわたしだったけど

ここ1ヶ月ほど 恋愛優先度を下げて

自分軸で生きてみたら

そんな不満は すべて吹っ飛んだ



もともと 相手に期待したり

依存したりする性格ではないと思っていたけど

彼という存在には 無意識に

それをしてしまうところがあったかもしれない



期待と依存を抱えながら彼に接していたら

それは不満が生じるのも当たり前



彼は わたしの期待に応えるために

わたしの隣にいるわけではないからだ




出会ってから付き合い始めた頃の

あのラブラブモードが

彼からスッと抜けてしまった時は

釣った魚に餌をやらないタイプだったと

ひどく落胆したけれど

おそらく 彼の方がずっと早い時点で

恋愛依存から抜けただけなんだろうと思う



恋愛優先度が下がったからといって

相手のことがどうでも良くなったわけではないし

気持ちが冷めたというのとは

全く違うものだということがわかった



恋愛に振り回されず

しっかり自分軸で生きたいだけなのに

連絡が少ないだの 愛を感じないだの言われたら

それは わたしも嫌になるだろうと思う



わたしは 彼にそういう不満を言わずに

ずっと我慢してきたから

関係が壊れずに 今も繋がっているけれど

わたし自身は 我慢が積もり積もって

爆発寸前ではあった



やっと彼に追いついたわたしは

もう そんな爆弾も抱えていない




脳内の彼が占める割合が減ってしまい

彼の存在が危ういような心配もあったけど

会った時に お互い笑顔で過ごせたし

また会いたいという気持ちはあるから

何の問題もないと思える



脳内が彼以外のことで忙しいことは

寂しいことでも何でもなく

彼に依存せず

しっかり自分を生きていくのには

最適なんだと実感した



おそらく彼とわたしは
今後 もっといい関係になっていけると思う