*ニ番札所*
紀伊国 紀三井山金剛宝寺


◆◇ご本尊さま◇◆
十一面観世音菩薩 
(千手観音さまとともに、50年に1度しか開扉されない秘仏)


◆◇ご真言◇◆
おん まかきゃろにきゃ そわか


◆◇ご詠歌◇◆
ふるさとを はるばるここに 紀三井寺
 花の都も 近くなるらん 


花山法皇様がご自身の「ふるさとである京の都を後にして、幾千里の山河を越え、熊野・那智山からはるばるここ紀三井寺にやっとの思いで到着してみると、折から水ぬるむ春近き季節で、わがふるさと、京の都も近づいたこともあって、ほっと安堵することよ」とのご心境をお詠みになったものでしょう。

「迷いの多い娑婆世界を後にして、観音信仰ただ一筋におすがりし、一足一足に「南無観世音菩薩」とお称えしつつこの紀三井寺まで参りましたところ、迷いに閉ざされていた心の眼も次第に開かれて、花の都、仏様のお浄土も間近なように思えます」とのお心にも受け取ることが出来ようかと思われます。

(紀三井寺サイトより抜粋)


◆◇ご由緒◇◆
*登場人物*
・為光上人:唐国の僧


今からおよそ1230年前昔
奈良朝時代、光仁天皇の宝亀元年(AD770)

為光上人が東シナ海を渡って唐国より到来



観音信仰を広め、人々を苦しみから救おうと諸国を行脚していた。

夜半)名草山山頂あたりに霊光を観じられた。
翌日)登山され、そこに千手観音様の尊像をご感得。
この地こそ観音の霊場と歓び、自ら十一面観世音菩薩像を、刻み、お堂を建立し安置。



◆◇白洲正子さんの西国巡礼◇◆

「花の都」を歌ってあるところから、あづま人の作だというけれども、私は京都から出てきたのに、やはりやれやれという心地がする。ここにも高い石段があって、ようやく辿りついてほっとしたとたん、もうひと踏んばりさせるところは、観音浄土には、そうたやすく行けないという仕組なのだろう。


◆◇瀬戸内寂聴さんの寂聴巡礼◇◆

ふたたび声をかけられながら朱塗りの山門をくぐり、ニ百三十一段の急な石段を登る。 石段左脇の石垣がお城のように見事だ。 寺名のおこりになった清浄水という滝が、石段の右側に流れている。登りつめると、広い境内が明るくひらけ、大樟が枝を広げている、目の下に和歌の浦の海がひろびろと広がり、疲れを忘れてしまう光景だ。


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◆◇参拝日時◇◆
平成21年10月12日


◆◇感想◇◆

ナズナさんと新今宮駅で待ち合わせ。

道教の美術を見て、どちらかというと 大ハズレの 串カツを食べ 和歌山に向かいました。
~多少並んでも評判のお店に入らなあかんネ。
途中 ラーメンを食べて腹ごしらえ。
その後、 紀三井寺に向かいました。


こちらの アスファルトの石段 何段やろぅ?
~231段あるんだそうです。
長命寺や 雨宮龍神社に比べたら どうってことないんです。
みんな一生懸命登ってて、明るいもんね。

前日の長命寺や観音正寺に負けちゃうけど 景色がいいね。
素晴らしき和歌山の港が臨めます。
こちらにね 空海さんの御衣がありました。


2体のご本尊さまのいらっしゃるお堂は、澄んだ感じがしました。
ほかの仏さまも素敵でした。
ご本尊さまの前に座り、お坊さんのお話を聞かせていただきました。


お坊さんと一緒にお参りにさせてもらうと 功徳倍増のような気がするナァ。
で・・・ ナズナさんを高野山にお送りし、帰宅しました。


御朱印をしていただいた後に、いただける西国巡礼慈悲の道。
貫主さんのお話が書いていました。

一心に 南無観世音菩薩!と お唱えすれば・・・と。
お名前をお唱えすればいいんですね。



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◆◇参考書◇◆
西国三十三所結縁御開帳公式ガイドブック (総合編纂第二出版部ピース)
はじめての西国三十三所巡り (NHK趣味悠々)
*白洲正子さんの西国巡礼
*瀬戸内寂聴さんの寂聴巡礼 (集英社文庫)
高田好胤「観音経」法話
続・高田好胤「観音経」法話 偈頌(げじゅ)の巻
*特別展 西国三十三所 観音霊場の祈りと美
*西国巡礼慈悲の道

◆◇参考サイト◇◆
西国三十三所巡礼の旅
 http://www.saikoku33.gr.jp/
紀三井寺