ラグビーワールドカップ2015
予選ブールB
2015/9/19
Japan34-32南アフリカ

いやぁ、
たまげました。
ビックラこきました。

まさかW杯で、
JAPANが南アフリカに勝つとは思いませんでしたが、
生きててよかった、心から思える試合でした。

本当に良かったと思います。

大きな勝因を挙げるとこんな感じかなと。

1.フィットネス
今までは、強豪相手に後半20分まではいい試合ができても、
そこから失速するのがいつものパターンでしたが、
今回のJapanは最後までスピードもパワーも落ちませんでした。

何といっても、
選手全員、本当に倒れてもすぐ起き上がる!
タックル後、ラックのディフェンスに入る!
タックルしてオフロードで繋がれたら、そいつにもタックル!

気合いだけではなく、徹底的に鍛え上げられたフィットネスがあればこそ、だと思います。


2.決定的な攻撃方法の徹底的な秘匿
前半最初のトライでの、13人ドライビングモール、
後半最初のトライでの、サインプレー。
エディー監督になってからのJapanの試合は全て観ましたが、
一度も使ったことがありませんでした。

練習してたのは間違いないでしょうが、どれだけ批判されてもそういう戦術を準備していることを隠し切るというのはすごいというか、卓越した情報管理能力があるんだと思います。

3.ディフェンス能力の高い選手の起用
アタック重視で行けば別の選手起用もあったかもしれませんが、
バックス、特にウィングは、特別に防御能力の高い、松島選手、山田選手を起用してました。
彼らが、南アにラインブレークされた後をフォローし、決定的なピンチを何度も救ってくれました。

4.ゴールキッカーの育成
南アフリカにリードされた展開でも、
五郎丸選手のPGやコンバージョンで喰らいついていきましたが、
エディー監督はこの4年間、キッカーの代役を立てずに五郎丸選手だけに任せ続けきました。

このことがゴールキックの技術面の向上だけではなく、
”自分しかいない”という責任感とエディー監督への信頼感を、
五郎丸選手に持たせることができたのではないでしょうか。
そして、それが、一世一代の試合でのキック精度をもたらしたのではないかと思います。

5.ハンドリングの飛躍的な向上
以前のJAPANの試合では、特に前回W杯では、肝心なところでのノックオンが目立ってましたが、
南アフリカの試合では、まったくと言っていいほど、つまらないノックオンはありませんでした。

いくらグラウンドで通常のボールで練習しても、試合になると、練習では想定できないスピード、間合い、
当たりなどでノックオンしてしまうものですが、この4年間、公開されている内容だけでも、
・卵や小さいラグビーボールなど、形の違うボールを使う
・ボールを石鹸水で濡らす
・林の中で、木の間をぬってパス練習
など、いろんな練習を積んできたようです。

もちろん、フィットネス向上により、試合中の疲労によるノックオンも減ったと思いますが、
いずれにしろ、気合いや集中力不足だけにノックオンの原因を求めずに、
具体的な練習に落とし込んだ成果なのでしょうね。

まだまだあると思いますが、
とにかく素晴らしい準備をしてきたんだと思います。

試合後のインタビューで五郎丸選手が、
「奇跡的な勝利ですね」と言われた際に、
「いえ、必然です。この4年間そのための準備をしてきましたから」と答えてましたが、
まさにそういうことなのでしょう。

2015年のワールドカップの試合は、まだまだ続きますが、
予選プールのあと3試合、必見ですね。


それでは、次の試合でのJapanの活躍を祈念しましょう!
2015年4月4日(土)~5日(日)にかけて、
今年も東京セブンスが開催されました。

私は土曜日は某場所で花見に行ってたので、
秩父宮へは、決勝トーナメントが開催された4/5(日)に行ってきました。

第一印象は。。。。
超寒かったです。

土曜日からずっと雨が降ってたのですが、
秩父宮全体が、花冷えというか、底冷えしてました。
周囲の観客もほぼ冬スタイル。

そんな寒い中、特に南半球の国の選手も調子を落としたのか、
予選プールでは、オーストラリアがポルトガルに負けたり、
決勝トーナメントでは、NZがカナダに負けたり、
いろいろ波乱がありました。

そんな中、JAPANはなかなか健闘してくれました。
予選プールでは、アルゼンチンに引き分けて、サモアに勝ち、
フランスには負けたものの、決勝トーナメントではカップ&プレートに進んでくれました。

カップ準々決勝のフィジー戦はあまり良いところなく負けてしまいました。
スコットランド戦も敗退したものの、あまり地力の差は感じませんでした。
でも負けは負けですね。残念です。

しかし、今年は、レメキ選手や松井選手のように、
相手のエース級とスピードで競り合えるメンバがいるので、
JAPANの試合を観戦してて、ワクワクしました。

以前は、一度ゲインを切られると、そのまま振り切られるケースが多かったですが、
昨年くらいからは、抜かれた後も2人くらいで囲んで追いかけて、追いついて、
ディフェスするシーンも多く見られました。
スピードで負けるケースが少なくなってきた感じです。

それから、、、、、そうそう(^^)、藤田選手。
攻守に大活躍でした。
足が少し速くなったのか、追いタックルも結構キメてました。
身体も一回りデカくなったかんじ。
15人制でももっと活躍してほしいものです。

最後に女子ラグビーのSAKURA SEVENS.

オランダチームと、二日間で4ゲームして、
1勝3敗。
でも勝ったのが最後の試合なので、終わりよければすべて良し!ってことでしょうか。

目立ったのは、キャプテンの中村選手ですね。
あのタックルには惚れました(^^)
それにブレイクダウン時やイーブンボールへの働きかけというか、
ボールへの反応と執念は大したもんだと思います。

それと、中村選手のたたずまいというか後ろ姿は、
なかなか大物の風格がありますね。
これからが楽しみな選手です。

写真は、観戦当日に、唯一、スカっとさせてくれた、
SAKURA SEVENSとオランダの試合結果。


いつもこういう景色をみたいものです(^~)

あと、来年のセブンスこそ、
晴れて暖かい天気の中で、観戦したいものですなぁ~。

それでは。






第二試合
東芝38-24帝京

いやぁー素晴らしい試合でした。

ボール支配率で上回り、
陣地を取りにくる帝京と、
一瞬のテクニックでトライまで取り切る東芝の戦いは、
最後まで緊張感が途切れることなく、
そして、正々堂々と勝負に挑む帝京の男らしさでいっぱいの試合でした。

反則は東芝のほうが多かったように思えるところをみても、決して東芝の楽勝では無かったと思います。

帝京は、先週の劇的なNEC戦勝利から一週間しかないのに、よくぞここまで準備して試合に臨めたと思います。

特に試合終盤の、
完全に東芝の防御網を振り切って取った2トライは素晴らしいの一言でした。

やはり帝京は、SH流選手のパスが、
的確で、チャンスで確実にゲインできる方向と角度で球出ししてましたね。
ロングでも正確かつキャッチしやすそうなパスでした。

キャプテン流選手自らが、攻撃の要を担っていた帝京は、本当に、
強いだけでなく、最後まで勝負を諦めることなく、ひたむきに身体を当ててボールを追っかけてました。

心から帝京に拍手を送りたいと思います。