僕たちは何処に向かってるのだろう

僕たちは何処に向かってるのだろう

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世界を見渡せばポピュリズムの台頭、独裁に近い指導者達の蛮行、政治家達の腐敗。民主主義って本当に理想的な制度なのか疑いたくなるような今日この頃です。
多数決と少数派の尊重の関係をどう捉えるか、民主主義とは選挙に尽きるのか、民主主義は制度か理念か、の3つの問いかけから始まる本書は、民主主義の思想と制度の歴史を振り返りながら、今日的な課題の中から、民主主義とは何なのかを丁寧に考察した良書です。
ポピュリズムの問題は代議制民主主義への不信と
グローバルな格差拡大を背景としたもので、両者の解決なしには乗り越えられないこと、独裁と民主主義については、民主主義の本質を再認識し真の民主主義の実現のためのアイデアを競い合いことが必要と著者は考えます。
著者も言うように、本書は現実を批判し理想的な民主主義の形を提案したものではなく、歴史を振り返ることが主となっていますが、逆にそれ故に民主主義の本質は何かを読者に考えさせることになっているように思います。
多くの学者や政治家の思想が端的に語られているのもわかり易くて興味深いものです。
カール・シュミットの「独裁」論はナチスの例を見るまでも無くこれに汲みするものではないが、民主主義の本質を「同質性」、自由主義の本質を「討論」として、両者の間にある対立と緊張を提起したことには注目させられます。
いずれにせよ、私たち一人一人が「政治への参画と責任」を自分ごとと捉え、民主主義の可能性を模索していくこと、このことが重要だと考えさせられる内容でした。