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としやのブログ

徳島県在住の看護師です。


 

60年代。業績不振に悩むフォード社は起死回生の一手として破産したフェラーリ社を買収しようともくろむ。買収話は頓挫、しかしその直後フェラーリは高値でフィアットに身売りする。コケにされ身売りのダシに使われたフォードの2代目社長は「最高のエンジニア、最高のドライバーを招集して最高のレースカー作ってル・マン24時間耐久レースでフェラーリの鼻をあかしちゃれ!」と命令を下す。

集められたのは元レーサーでアメリカ人初のルマン優勝者のキャロル・シェルビー(マット・デイモン)と天才だが借金まみれのレーサーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)。彼らはフォードGT40を開発し66年のル・マン耐久レースに挑戦する。

 

車好きには永遠に観ていたいといっても言い過ぎではない、153分もある上映時間ですがあと1時間あってもいいなと思える至福の時間でした。

 

本作の美点

レースシーンの迫力。

撮影、音響ともに劇場で鑑賞することを前提として作られた映画。加速場面では思わず自分の右足をアクセルのように劇場の床に強く押し付けてしまう臨場感ある場面も。

 

主役2人の魅力。

破天荒なマイルズと彼をなだめすかしながらフォード社とやり合い、夢を着実に実現していく策士のシェルビーのバディ感。

主役の2人の演技も素晴らしい。

 

ストーリーの面白さ。

ヨーロッパの車メーカーからは馬鹿にされる大衆車メーカーのフォードの中にあって、さらにその中でもはみ出し者のチームがゼロからのし上がっていくスポ根ドラマのような熱い展開。

 

サクセスストーリーではない点。

カーレースと言うのは、企業が自社製品の競い合いとPRを行う場であり、個人の尊厳や理想は押しつぶされるのが世の常という現実のほろ苦さも見せてくれます。でも、それもまた夢を見た代償さとでも言うように次の夢を語りはじめるシェルビーとマイルズの姿が感動的です。

 

本作の欠点

特にありません。

強いて言うと脇役のキャラクターに深みがないのですが、主役2人に感情移入させる意味ではこれはこれで成功しています。