行ってきました。
荒木町きんつぎ。
オープンしてもう六年だそうですが、なんてきれいな店内。ピカピカ、厨房も。
カウンターで厨房囲むオープンキッチン。

さてさて予約しておいたシェフおまかせコース。
多品種少量。呑兵衛にはいいと思います。


本当に少量。私、不謹慎にもドーミーインの小鉢思い出してしまったけど。

和え物、お寿司、デザートなど15品種。

まずお出汁がでます(上の写真、上段最左)。カツオと昆布ということで、引き立てのカツオのいい香りがしますね。
素晴らしいけど、料理のコースとしては不要かな。普段ちゃんとした和食を食べて無い人には良いデモンストレーションだと思うけど。

良かったのはホット寿司。サワラだったかな、このお寿司にあんかけを流してるのだけれど、美味しいです。
しめ鯖の押し寿司も、締め具合いい感じにアミノ酸出てて。
途中のお口直しのフルーツ(上の写真、最下段最左)。フレンチのグラニテみたいな。小洒落てる。


お魚だけでなく、牛肉も。そしてしめは桜えびとたけのこの炊き込みご飯で、まずは蒸籠で蒸しあがりをみせてから(2番目の写真の左中段)、お椀で(その下)。桜えびがたっぷりで美味しい。味噌汁は赤出汁で、私は白味噌のほうが良かったけど。


お酒は店のオススメで。
あんまり有名ではない蔵のものです。

お酒が変わってもお猪口は変えてくれませんでした。

接客は全体に素晴らしいです。適度に距離を保つのがよし。

料理もしながら、接客も完璧ってなかなかない。

小部屋もいくつかあって、接待にも便利な店。

これだけの品種も準備は大変だし、店のオペレーション効率も悪いだろう。

なのに客としてはコスパがものすごく良い。これだけ飲んで一人15000円くらいだったけど。

雰囲気の良さと、酒を楽しむための上品な少量小鉢。

ただ、これ、酒を飲めない人は小鉢類だけじゃ満足いかないな。

いや、自分酒飲みだけど、和食好きとしてはミニ小鉢じゃ味わえきれない。これでは舐めて終わりという感じ。種類は少なくていい。料理の完成形として、一つの鉢や椀で勝負してほしいな。

口コミ見ると皆さん絶賛されてますが、和食、割烹という料理としては、私は首を傾げる。

でもやっぱりマーケティングなのですよ。マーケティングが上手。

店作りにおいて、ターゲット決めてコンセプト立案してパワポでチャート作ってやってはいるかはしらんけど、店のブランディングがしっかりなされ、差別化もできてる。SEOもMEOも出来てる。

何より荒木町という一つのブランドを上手に利用してるし。

ご馳走様でした。