今日は「心感覚(シン感覚)」Noh Jesu著を読んで感じたことを、書きたいと思います。
組織の中にいると感じる窮屈感をどうすれば解決できるのか。
なぜ窮屈感を感じるのかを考えていたことを思い出しました。
何か言われると傷つきやすい自分の性格。
それをつくった家庭環境。
何でもズバズバ言っていく上司、一度決めたら方向転換できない会社の組織体制、横横で意見を言い合い直接上司に言わない部下。
出た杭は打たれるという日本社会の風潮。
変化の激しい社会ではトップダウン式で意思決定していかないと生き残ることすら難しい資本主義システム。
世の中を見渡してみれば、鬱や自殺、狂気的犯罪、貧富の格差、戦争が激しさを増すばかり。
自分にも相手にも組織にも、そして社会にも要因はありそうで、なかなか変化は難しそうだと感じていました。
それでも何か希望がないとやっていけないので、希望を見出そうとゲームやアニメの世界へハマったこともありました。
しかし、このような現実逃避的な姿勢では、現実とのギャップが大きくなるばかりで、逆に辛くなりましたし、虚しくなりました。
そこで、しっかり現実を変化させていかなくてはならないと思い、社会活動に目が向くようになりました。
希望のメッセージを発信している人の話しを聞いたり、お手伝いをしたりと、最初はすごく新鮮で楽しかったです。
誰のせいでもない。
みんなで手を取り合って、明るい未来をつくっていきましょうみたいな前向きな姿勢に、すごく元気や安心感をいただきました。
しかし、本当にこれでいいのだろうかという思いが、どこか頭にちらついていました。
誰かのせいにすれば、恨みが生まれます。
みんな悪いとなれば、性悪説や性善説みたいな思考の戦いになってしまいます。
この本には、何が問題の原因なのかを明確に記してあったので、本当に誰のせいでもないのだということが分かったと同時に、誰もが抱えている人間機能の限界の根深さに愕然としました。
その限界を超えた新しい概念に出会うこと。
全く新しい概念を理解するのは簡単ではないけれど、天動説から地動説の時のように、時代の進歩は新しい概念の発見と共有によって成り立つことを思えば、最初はそんなものなのかもしれません。
本の中で記されている人間の機能的限界を突破した時に、人間最高の機能を発揮できるようになり、意思決定スピードやチームプレイの質が格段に上がることに希望を感じました。
多様な問題が山積している今の時代に、今までと同じことを繰り返していても突破口は見出せません。
新しい概念の発見と共有が必要だと思います。
1人でも多くの方に触れていただき、共に時代を前進させていけたら嬉しいです。
川名哲人