松本市民の皆様、そして教育に関心をお持ちの皆様へ。
松本市で計画が進められている「市立特別支援学校」について、本日説明会に参加してきましたので、これまでの資料も参考にしながらまとめまてみました。
「源池小学校にできるらしいけれど、どんな学校になるの?」「誰が入れるの?」といった疑問にお答えする内容となっています。2027年(令和9年)から始まる動きについて、ぜひチェックしてみてください。


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■ どんな学校ができるの?
松本市では、現在「市立特別支援学校」の設置準備を進めています。
目指しているのは、単に障がいのある子どもたちが学ぶ場所を作るだけでなく、地域の小学校・中学校と校舎を共有し、日常的に関わり合う「インクルーシブな学校」です。
【設置場所】
・小学部:松本市立源池小学校に併設
・中学部:松本市立清水中学校に併設
小学校と特別支援学校の児童が、同じ校舎内を行き来したり、共用スペースを使ったりして、自然に交流が生まれる環境が計画されています。


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■ 開校までのスケジュール(2段階でスタート)
いきなり全学年がスタートするのではなく、段階を踏んで整備されます。
1. 令和9年(2027年)4月:
「分教室」として先行スタート まずは源池小学校の中に、「長野県寿台支援学校の分教室」が開設されます。
・対象:小学部1年生・2年生
2. 令和11年(2029年)4月:
「松本市立特別支援学校」開校 分教室での実績を経て、正式に市立の学校として開校します。
・対象:小学部(当初は1~4年生を想定)
3. 令和14年(2032年)4月:
「中学部」開校予定 小学校を卒業した子どもたちが、仲間と一緒に進学できるよう、清水中学校に中学部が設置される予定です。


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■ 通える地域や定員は?
最新の報告資料によると、就学対象や定員について以下の方針が示されています。
【対象となるお子さん】 ・知的障がいのある児童生徒 ・松本市内に住所があること
【定員】 ・小学部:36名(各学年6名程度) ・中学部:18名(各学年6名程度)
【通学エリアの調整】 現在、県立の特別支援学校(松本養護・寿台支援など)は市の南部に集中しています。
そのため、通学の負担軽減を目的として、「市北部地域」に住むお子さんを優先的に受け入れる方針です。
※北部地域(優先エリア)の目安: 源池小、開智小、旭町小、清水小、岡田小、山辺小、本郷小、四賀小の通学区など


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■ なぜ「併設」なのか?(目指す教育の姿)
市では、この新しい学校のあり方を「オーケストラ」に例えています。 いろいろな楽器(個性)があり、それぞれが役割を持って一つのハーモニー(社会)を奏でる。そんな「インクルーシブな共生社会」のモデル校を目指しています。
・「支援が必要なときは専門的な支援を受ける」
・「交流できるときは通常学級の子と一緒に学ぶ」
このように、子どもの状況に合わせて柔軟に学びの場を行き来できる(学びの連続性がある)仕組みを作ることで、障がいの有無にかかわらず、すべての子どもが自分らしく成長できる環境づくりが進められています。


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本日の説明会ではいくつかの質問がありました。
中でも、「保護者の負担」についての質問が印象に残り、特別支援学校が設置されるのは大変喜ばしいことであるが、送迎や放課後の問題など、共働きが多い現代において、障がいを持つお子さんを抱える保護者の悩みはすぐに解消されるわけではないことがよくわかりました。

教育委員会の皆さんも、質問を受けて今後検討していくという答弁をされていましたが、当事者の声をしっかり聞きながら進めてほしいと思います。

 

インクルーシブ教育とは、障がいの有無にかかわらず共に学ぶ機会を広げ、全ての子どもが持てる力を発揮できるよう支援する教育の仕組みです。
つまり、「同じスペースにいる」ことだけが大切なわけではなく、しっかりとした仕組み作りが大切なわけです。
先生方の負担について懸念するご意見もあり、それに対しては特に問題視していない旨の回答もありましたが、あらゆる場面を想定し、児童生徒さんはもちろんのこと、教師も保護者も地域の皆さまも、かかわるすべての人に配慮した取り組みをお願いしたいところであり、当然ながら議員として注視していきたいと思います。

※本記事は松本市公開資料(令和7年~8年発表資料等)に基づいて作成しました。計画は変更になる可能性がありますので、最新情報は市の公式発表をご確認ください。
参考文献: 松本市教育委員会「市立特別支援学校の設置に係る取組状況について」(令和8年1月)、松本市「市立特別支援学校の設置について」(令和7年8月)、YouTube松本市公式チャンネル「市立特別支援学校が目指すもの」