7000万円で契約更改
『中日・涌井秀章 22%減7000万円で契約更改 来季22年目も「まだまだやりたい」フル回転誓う』 中日・涌井秀章投手(39)が30日、名古屋市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、来季の契約を更改した。今季年俸9000万円から2000万円ダウンの7000万円(金額は推定)でサイン。プロ22年目、40歳となる来季に向け、意気込みを口にした。 目標はシンプルだった。ベテランは来季に向け「1年間、1軍で投げ続けることが目標です」と話した。 今季は4月29日に出場選手登録されると、同日の阪神戦(バンテリンドーム)で史上4人目となるルーキーイヤーから21年連続白星をマーク。5月15日のヤクルト戦では今季2勝目を挙げ、42年ぶり5人目となる在籍4球団での10勝以上を記録した。5、6月は持ち味の安定感ある投球を見せていたが、7月6日に登録抹消され、約2カ月間、戦線を離脱。9月4日に再登録されたが、その後は3回の登板で3連敗を喫し、9月19日に今季3度目の登録抹消を経験。そのまま2軍でシーズンを終えた。 年間を通してローテを守り切れなかった今季の反省を胸に、気持ちはすでに来季へと向けている。「ベテランどうこうではなく一人一人がしっかりやることが大事。まだまだやりたいなというのはあるので、ベテランだから、というのは自分の中でなくして、しっかりやっていきたい」と表情を引き締める。 最初の目標とするAクラス確保、そしてクライマックスシリーズ進出へ「必要なことは、最下位から、ようやく若手も芽が出てきて、そろそろ一気に活躍するのでは…というのは、来年あると思う。でも、一人一人が、どうやったら勝てるかを考えたらもっといいチームになると思うので、その辺を言っていきたい」とチーム投手最年長として、言動でチームを引っ張っていく覚悟だ。 沢村賞1回、最多勝4回など輝かしい実績を持つ右腕。中日での3年間は49試合の登板で12勝24敗と黒星が大きく先行しているが、このまま下降線を描いたまま終わるつもりはない。通算166勝。横浜高の6年先輩で、日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏の存在をモチベーションに、投げ続け、チームの勝利に貢献することを目指す。スポニチ