顔面神経麻痺発症直後からのリハビリ指導、手術以外の治療法の選択肢についてご教示頂けない耳鼻科に不信感を持ちえーん
家族と話し合った結果、
実母の家から近く、比較的自宅からも通いやすい距離にある総合病院へ転院することに。

初診料はかかりますが、紹介状は書いてもらわずに、受診しました。

相変わらず続く左側後頭部の頭痛に耐えながら、やっとの思いで受診…

「初診の方は、再診の方の合間にお呼びするので、かなり時間がかかります」とのことでしたが、問診票を読んだ先生が、緊急性が高いと判断されたようで、30分もかからずに診察室へ。

強面の先生で、正直この時は「他の曜日に来れば良かった…」と思ってしまいましたが、彼の淡々として冷静でありつつも、患者に寄り添う対応に後々私は救われることになります。

パソコンから私の方を向き直るや ニッコリ微笑まれ、
「大変だったね。無理しちゃったのかな?」と仰り、私の緊張はほぐれていきました。

柳原法で顔の検査。
この日麻痺発症から5日目。
結果は仰らなかったけど、後から麻酔科の先生に 0点 であったことを告げられる。

「治るんでしょうか?」

また、パソコンから私の方に向き直った先生は、

「このままにはしたくないよね。
    一緒に頑張っていこう。」

と仰ったのです。

この言葉は、有り難く暖かく響いたと共に、

こんな大きな病院の先生が、
治るとはっきり言わなかった…

という事実に打ちのめされました…

先生は、麻酔科で星状神経節ブロックという注射を受けることを勧めてくれました。
顔面の血流をピンポイントで良くする効果、神経の回復を促進する効果が期待できるとのこと。
完全予約制なため、この日は受けらませんでしたが、明後日の予約を取ってくれました。
入院を宣告される覚悟で診察に臨んだものの、めまいや帯状疱疹の発疹が軽かったため、外来診療だけで良しと判断されました。

聴力の検査の後、次回の診察の予約を取り、お礼を言って診察室を出るも、先生の言葉がグルグル頭の中を巡っていて、すぐに会計窓口に行くことができませんでした。

とりあえず、ひと気のないところで落ち着こう…と病院中を歩き、ひと気がなく、静かなベンチを見つけ、座る。
心配してくれている母と、夫に電話。

2人の声を聞いた途端、
40過ぎのオバさんが子供のように泣きました…

「どうしよう…先生にも治るかどうかわからないみたい…」

母「お疲れさん。まぁ、しばらくウチでゆっくりしていきなさいよ。何とかなるって!」

夫「大丈夫だよ。どうなろうと、俺と◯◯(子供)がついてるから!」

という言葉を聞いて、更に泣けてくるも、正気を取り戻して、会計窓口へ。

疲れと、ショックと、若干のめまいがあったため、タクシーにて帰宅。

続く…

による  言の葉みくじ  より