人にはみんな頭の中に“当たり前の基準”があります。
そして、見事に、その“当たり前の基準”に見合った人生を生きています。
例えば・・・
「自分は時給1500円の人間」と思っている人は、
職業が変わっても時給は1500円前後に落ち着きます。
「自分は時給1万円の人間」と思っている人は、やっている仕事の内容が違っても、
時間換算すると、結局は時給1万円前後だということに気が付きます。
「7万円」と思っている人は、やはり時給7万円に落ち着きます。
「自分は1等賞になるのが当たり前」と思っている人は、
どんな仕事をやってもやがては1等賞を取るようになるし、
「自分は平均的なレベル」と思っている人は、所属する組織が変わっても、
気が付いたら、いつも平均的な業績をキープしています。
良くも悪くも、みんな自分の“当たり前の基準”通りの人生を生きているわけです。
その“当たり前の基準”は誰が決めたわけでもありません。
それは自分自身でいつの間にか決めてしまったもの。
そして、実際に、自分で決めた“当たり前の基準”通りの現実が目の前に現れるので、
それがセルフイメージとして固められ、同じ状況を再生産し続けることになります。
だから、人生を根本的に変え、人生のステージを上げたいならば、
自分の中の“当たり前の基準”を変えるしかないんです。
では、どうしたら、長年かけて塗り固められてしまった“当たり前の基準”を変えられるのかと言うと・・・
みなさんは「蚤とコップ」の話を聴いたことがありますか?
蚤をコップの中に入れて、ガラスの蓋をして閉じ込めておく実験です。
最初は、コップの外に出ようとして、必死に何度もジャンプをしますが、
そのたびにガラスの蓋にぶつかってしまいます。
その状態をしばらく続けると、蚤はどうなると思いますか?
本来、蚤は30センチほどの跳躍力があるそうなのですが、
その状態を続けていると、ガラスの蓋を外しても、コップの高さしかジャンプができなくなるそうです。
「自分の跳躍力はこんなもんだ」といつの間にか“当たり前の基準”を下げてしまうんですね。
でも、そんな蚤が、本来の自分の力を思い出し、再び、30センチ飛べるようになる方法があるんです。
それは何だと思いますか?
そうです!
元気に飛び跳ねている蚤を連れてきてあげるんです。
そうするとそんな蚤を見て、本来の跳躍力を取り戻すそうです。
つまり、人間も、“当たり前の基準”を変えるためには、既に自分よりも遥かに成果を上げている人、
格段に稼いでいる人と身近で触れ合うこと、それ以外にないんです。
「こんな人が実際にいるんだ!」と肌で感じて初めて、それまでの“当たり前の基準”が崩れ、
新しい“当たり前の基準”が構築されるんです。
人が変われるのはこれしかないです。
さあ、あなたは、これから誰と付き合いますか?