野菜や果物って世の中で一番選択肢が多くて、わけがわからなくなってしまうものなんじゃないかな?って俺は思うんです。
例えば同じ品種の苗を育てても、作る人、作る場所によって味も栄養価もだいぶ変わってきます。
例えば熊本で作られている『塩トマト』
品種は桃太郎なのに塩田や塩害にあった土地で作られたことで甘味が増し、極上のトマトになって世に出回りました。
フルーツトマトの元祖なんて呼ばれたりしています。
まあ、それは本当に珍しい例ですが
当たり前のようにスーパーに並んでいる野菜、あたなたは食べ比べたことがありますか?
特売で198円で売っていたデコポンは本当に美味しかったでしょうか?
答えは人それぞれだと思いますが、とにかく言えることは
言い出したら切りがない。
深く考えたって仕方ない。
どうせ料理しちゃえばわからない。
イチゴが酸っぱければコンデンスミルクをかければ問題ない。
俺だって答えはもちろんわからないです。
でもそれって生産者のためになるでしょうか?
良いものを作っているのに認められない。
他の業種とは一風変わった世界。
運良くテレビで取り上げられた、芸能人が食べてブログに載せてくれたから口コミで広がった…
それでいいんでしょうか?
他の業種と同じように、頑張っている人は認められて、手を抜いている生産者は淘汰されていくべきなんです。
ベジマルシェって御存知ですか?
八百屋とは違うけど、まあそんな感じの値段じゃなく質で勝負しているマルシェ。
そこは同じミニトマトでも生産者ごとに成分などを検出して、それを数値化し、きっちりとした格付けをしながら値段をつけています。
だからお客様はお店に来ると、値段が高い理由がわかるんです。
あなたもそうだと思いますが
同じミニトマトが並んでいて、こっちの方が栄養価が高いですよ!って標示されていれば多少高くても買うんじゃないでしょうか?
今の量販店を含め、小売り業はどうですか?
売り場に人は立っていません。
責任はとりたくないからトレーサビリティーだけは厳しく要求します。
俺はビジネスだからそれが悪いとは思いません。
だったら量販店なんかとはきちんと住みわけたベジマルシェみたいな八百屋がもっと増えてきてもいいんじゃないでしょうか?
直売所とは違いますよ。
あれも市場と取られるパーセントやシステムが若干違うだけでたいして変わりません。
直売所に輸入の果物が置いてあること自体うさんくさい。
無いときは無い!
旬を知る手がかりになるのが直売所であって欲しい。
俺はそう思います。
結論…
良いものは良い。
良いものがあれば積極的に売る。
なんで良いのかキチンと説明する。
情報に惑わされない。
食べて味は判断する。
そういったことをやっていかなければいつか農業は廃れます。
地主で農業で金儲けしなくても食べていけるお年寄りは30年後にはもう引退してるでしょう。
儲からなければ若い人は家業は継ぎません。
跡取りのいない農家の土地は空いていく一方です。
じゃあTPP解禁したから野菜は輸入しちゃえ。
輸入野菜は安くていいな!加工しちゃえばわかんねえよ。(コンニャク芋なんかピンチだよね)
それじゃ、いかんでしょ。
だから俺は若い力を応援します。
若い力で微力ながらあがいてみます。
俺は農援団、帰農志塾を応援しています。
いつかそういった若手農家さんが新しい農業の形を作ってくれると信じています。
栃木の人にどんどん食べてもらおう!
頑張ろう、若人ず!










