和香堂ブログ２３　寒さに負けず

大西です。

「今年ももうすぐ終わっちゃうなんて信じられないよね」「今年は秋が少なかったね

」

という声を、耳にする機会が増えました。

今年の夏は、記録に残るほど猛烈に暑い夏になりましたね。そして、１１月になって

も、２０℃を超える日があったり、もうすぐ冬になるとはとても思えないほど暖かい

日があったりしました。かと思えば、いきなり寒くなったり、朝晩と日中の気温差が

ものすごかったり。

「寒暖差疲労」という言葉を毎日のように意識させられた年だと、身に沁みて感じま

す。和香堂に来院される患者さんには、寒暖差疲労を訴える方がたくさんいらっしゃ

います。皆さん揃って、全身がかちかちに固くなっていて、疲れが溜まっているのが

伝わってきます。

健康と体力にそこそこ自信のあった私でも、今年は寒暖差の影響を受けて、すっきり

しない日が多かったです。こんなはずでは、と思い悩むこともしばしばでした。です

が、患者さんのつらさをより実感をこめて受け止めながら、少しでも軽くできるよう

施術をさせていただいています。

寒暖差疲労とは、気温差が大きくなると、自律神経の働きが乱れて、心身が疲労する

ことです。一日または前日との気温差が７℃以上あるときに起こりやすいといわれて

います。

自律神経は、全身に張り巡らされており、呼吸・体温・血圧・心拍・消化・代謝・排

泄といった、生きていく上で欠かせない生命活動の維持に関わっています。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

交感神経は活動時に働き、副交感神経は安静時に働きます。

ストレスや外界の環境変化に対して、交感神経と副交感神経がバランスをとりながら

働いています。環境の変化がゆるやかならよいのですが、急激だと自律神経が過剰に

働いてバランスが乱れてしまい、様々な不調が引き起こされるのです。

例を挙げると、頭痛・肩こり・腰痛・めまい・不眠・食欲不振・倦怠感・気分の変化

などなど。自分ではどうすることもできず、つらいですよね。

寒暖差疲労の改善には、自律神経の働きを整えることが大切とされています。

規則正しい食事や睡眠、適度な運動、ぬるめのお風呂に入る、ストレッチをする、な

どがよいと言われています。慌ただしい日常の中で、なかなか実践しにくいかもしれ

ませんが、少しずつでも取り組めるよう心がけていきたいものです。

寒さに体を慣れさせていく寒冷順化も大切です。定期的に換気をする、軽めの散歩に

でかける、などもよいでしょう。無理をしすぎずに体を寒さに慣れさせていき、首・

手首・足首を冷やさないようにし、あたたかい飲み物を飲むなどして、深部体温を保

ちながら寒冷順化を行っていけるといいですね。

そして、和香堂は１０月下旬に移転しました。

移転先は、今までの和香堂から車道に出て、車道を横断したところにあります。徒歩

１分ほどでしょうか、とっても近くにお引越ししました。

新しい和香堂に来院された患者さんの声です。

「きれいになりましたね！」

「前よりちょっと広くなりましたね。」

「ベッドの周りが広くなって落ち着きますね。」

和香堂に長く通ってくださっている患者さんも、以前の和香堂の頃と変わらず、リラ

ックスして施術を受けてくださっているようです。和香堂が移転してから来院された

患者さんも、はじめての施術を受けるうちに、緊張がほぐれていくようでした。

よりゆったりとした空間になった和香堂で、心身ともにリラックスしていただき、寒

さに負けずに元気に過ごしていただけたらと思います。

和香堂ブログ２３ 寒さに負けず

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