旅日記 ー毎日がほとんどハッピーなレイジーマン=ジュニさんに会うー
2026年2月20日(金)午後 レイジーマンガーデンと夜の焚火
♪ ゆっくりと ゆっくりと
のんびりと のんびりと
とおくまで いける 案内人 オシ 作曲作詞歌も
ジョニさんを自宅前で車に乗せて、いよいよ レイジーマンガーデンへ向かった。
ジュニさんは レイジーマン(なまけもの)という生き方をして多くの人々に影響を与えている方だ。なまけものは けっして怠けていない。
道路に車を停めて、丸太の柵をとりはずし、中へ入る。
カレン族の衣装にこれまたカレン族のバックを肩にかけた
ジュニさんと6番目の息子さんのスウエさんがきびきびと動く。
私たちナマケモノ倶楽部スローツーリズムツアメンバー17人と
チェンマイ開催の2/21~2/23 環境・健康に配慮したオーガニック・エコロジーイベントに来ていた中国人若者も一緒だった。
ジョニさんは、最初に 大きな木の前に立ち 話し出した。
「この木は南からきた木で、南からきた人たちはこの木を見ると喜ぶ」という。
たぶん 鳥が運んできたのだろう。
それにしても バンコクから飛行機で1時間以上もかかる。不思議である。
このガーデンには たくさんの種類の植物があるという。
食用になるどんぐり 柿 ・・・
薬用になる植物 建材になる木 工芸になる木
♪のんびりと のんびりと
小鳥のさえずりと心地よい風にあたりながらゆっくりと歩きながら説明を聞く
時には 食べられる植物をみなにわけてくれた
スエさんが、産まれた子のへその緒を巻き付ける 木 守護神の木を見せてくれた。
質問者 「なぜ農園でなく ガーデンにしたのですか?」
ジョニさん 「ガーデンは歩くだけで生活に彩を与えてくれる。
農園は収穫した作物を換金する。私は、お金に執着しない。」
質問者 「幸せなときはどんな時ですか?」
ジュニさん 「ぼくは 毎日がほとんどハッピーだよ。」
そこにはレージーマンの聖地ともいえる場所のように私には思えた。
農耕を祭る儀式
生きる伝統の考え方があった。
カレン族の伝統 知見の集約それに ジョニさんの学びと経験と信念があった。
伝統的な世界観
人間は、37のさまざまな魂(クラ)が寄り集まって生きることができる。
カレン族の昔話 ジュッカド物語(なまけ者)の教えは
謙虚であれ
自然を敬え
待つこと
ジュニさんは老人から聞いたこの教えを現代に生かしている。
ジュニさんはなまけ者というが、けっこう忙しい
ジュニさんは、政府の勧める近代農業に疑問をもち、伝統農業(焼畑農業 循環型森林農業 自然とともに生きる道を選んだ。
平坦な道ではなかったはずだ。ジョニさんは、活動運動のために家を空けることがおおく、妻・家族との軋轢もあったという。
年に何回か 家族会議を開き、ひとりひとり子どもたちの意見を聞いたという。
テーマを決めて、問題の解決法まで話し合ったそうだ。
ノンタオ村の夜
日中はこんな感じだが、夜になると真っ暗になる。
まみさん はなちゃんと ゆかとよしきと私でステイ先の夕飯を食べてから、真っ暗ななかを ヘッドランプを付けてスウエさんのところへ向かった。
日中通ったはずだが 様子が皆目わからない。この庭先で確か青年が洗濯物を干していたとか 幼い女の子が庭で遊んでいたとかを思い出す。
水が流れる川を裸足になって渡ったはずだ。
別れ道になった。右か左か 迷った
まみさんが 先に川があるか調べてくると歩き出す。皆は耳を澄ます。
しばらくして まみさんの「川があったよ!」の声にホットして歩き出す。
まだ みなさんは集まっていなかった。
三々五々集まって 焚火に火がついた。
傘をさしてゆうりんがマシュマロを枝の先につけてやってくれた。
しばらくして、雨 雨・・
この雨は 嬉しくない雨だという、コーヒーの乾燥の時期に好ましくないという
辻先生と 中村さんが タイの缶ビールをどんと持ってきてくれた。
事務居の馬場さんが チー鱈とかおつまみを
青年海外協力隊のモルディブから帰りのコージさんは、
珍しい食品となぜか羊羹
焚火をかこんで 手つくりの楽器で合わせて歌が始まった。
♪どんぐりころころ も聞こえてきた
オシ作詞 作曲
♪ゆっくりと ゆっくりと
のんびりと のんびりと
とおくまで いける
手作りの楽器
雨が小降りになり、遠くに明かりが見えた
聞くと 中国人が土地をかりて 菊の促成栽培をしているそうだ。
もちろん 珈琲もいただき ノンタオ村の最後の夜をすごした。
私は、旅の前に見たビデオの場所に立っていることに不思議な感覚があった。
オッシーが 敬愛するジョニさんに会ってほしいと辻さんに声をかけたこと
辻さんが屋久島で 巨木を祭る儀式でジョニさんを見ていたこと
私の次女がレイジーマン物語タイの森で出会ったなまけ者 の上映会をしたこと
私は 5歳の孫の世話の補助につもりだったが、 おかげで貴重な体験ができた
そして、ツアーの仲間たちと出会い 優しいサポートがたくさんいただいた
タイのアユタヤに工場を持つ知人や我が家にホームステイしていたパットに会えるかもしれない 私の思いなどが つながって このスローツーリズムに私は参加した。
私は 旅行前レイジーマン物語ビデオを観て、素晴らしい作品でしたが、
現実感の薄い印象でした。
ドイチャン・パペ村とノンタオ村を訪ねて 親鶏の周りにひよこがつく姿や 表情が柔らかい犬たち 放牧の牛たち
朝早くから鶏の鳴き声 ごはんの匂い
木々 風の音 遠くのバイクの音 村人の笑顔
大皿の卵焼き バナナの葉で包んでくれたお昼ごはん
時間がゆっくり流れるのを 体験しました。
旅行後に同じビデオを観て、旅行前と全く違う印象を持ちました。
タイの歴史や現在により強く興味を持ちました。
背景だと思っていた木陰や小道 焼畑 森 池
珈琲の赤い実を口に含んだ時の甘さ 珈琲の香り
村の人々の笑顔と紡ぎだす詩のような言葉 タイ料理
若者たちのパワー コミュニティ愛 強い信念
空気までも思い出されました。
旅の仲間が撮ってくれた写真もその手がかりになりました。
そして、ジュニさんに出会えたこと
ジュニさんは、ロイヤルプロジェクトが終わり、自給的農業を軸として、森と両立する商品作物として、残された森の珈琲に注目しました。
今、山岳民族の若者たちは コミュニティを大切に 珈琲中心に大活躍しています。
チェンマイのカフェ 東京は早稲田・神楽坂にもカフェを出店しています。
ジョッカド(なまけもの)の物語 から
ジョッカドは いつもぶらぶら、のらりくらり
マコークの木がみをつけました。
ジョッカドはその実をとろうともしないで
この根元に寝ころがって 口をあけました。・・・・・・
レイジーマンコーヒーの商標です。
珈琲の花は白 二日間だけ咲くそうです。
山は まるで 雪が降ったかのようになるそうです。
私の参加したスローツーリズムはスタディツアーでした。
これから ゆっくり よく見て よく考えて 行動します
ナマケモノは スロー 大地再生のシンボルだ
今 私は押上のスカイツリーのカフェでこれを書いている
映像で観た世界と実際に体験した世界の差
何気ない時間も なにかしら意味を持つ経験になるのかもしれないと感じた
参照:レンジーマン物語 タイの森で出会ったなまけ者
ゆっくり堂 2021年6月22日発行
ショートストーリー 作わこ
「珈琲の赤い実」
タイは北部 チェンマイの山のノンタオ村
「コケコッコー コ コ・・・」
朝暗いうちから鳴く鶏の鳴き声に目を覚まします
朝の空気がひんやり
霧の向こうからゆっくり 太陽が顔をだします。
朝餉の匂いが漂ってきます。
スエ父さんと子どもたちは
大きな籠とバナナの皮で包んだお昼ご飯をもって出発します。
森の中の珈琲の木が揺れています。
緑の実 ピンクの実 そして赤い実がびっしりついています。
末っ子のトトが、赤い実を 一粒つまんで口に入れてみると
「あ 甘い! 中に白いタネだ」
急な斜面も転ばないように歩き たくさん赤い実を籠に摘みました。
スエおとうさんは言います
「この赤い実の種は発酵と太陽の力で 珈琲になるんだよ。」
まんなかのぺぺは お腹がすいて もうバナナを食べています。
一番上のポポは
「世界中から タイのコーヒーは美味しいねって言われるね。」
太陽はすっかり空の上にありました。



































