とちの実保育園は、去る3/9(土)に「卒園を祝うつどい」を行いました。
参加するみんなが顔を見合えるように円を描く形でつどい、大人達からのメッセージやうたに包まれたあたたかい雰囲気の中、卒園児のこども達に“たびたちの辞”を贈りました。
“たびたちの辞”というのは、いわゆる保育証書。開園から思いを込めてつくり、こども達に贈ってきています。
「それぞれの思いを胸に、たびたっていってほしい」という思いから、「たびたち」とひらがなの言葉にこだわり、また文章は、その子に贈りたい言葉を職員みんなで出し合い、職員を代表して、担任・園長・主任で4行の文章に仕上げ、一人ひとりに世界に一つだけの言葉を贈っています。
味わい深い文章の字は、保育園と親交のある書道の先生に筆耕をお願いしています。書道の先生の他に、山岳のガイドもしていることから、こども達とネイチャートレッキングをしてくれたこともありました。毎年快く引き受けてくださっています。
上の絵は、保育園のくらしで楽しかった場面を一つ選び、絵を描き、その子が語ってくれた思いを聞きとり大人が綴っています。
保育園時代に戻れるなら、自分も“たびたちの辞”もらいたい…(笑)
以前は「卒園式」という名称で行っていました。当日によびかけと言って卒園児一人ひとりが言葉を言う場面があり、緊張から固まってしまい言えなくなってしまう子もいたりしました。そんな姿も踏まえ、改めて職員で卒園式を考えてみました。
・たびたちの辞を受け取るだけでも緊張するのだから、それ以上に不安を大きくしてしまう緊張はなくてもいい
・その日は大人からのお祝いをまるごと受け取る日になるといい
・参加するみんなが顔を見あわせながらできるように円を描くようにつどいたい
・歌に包まれたあたたかいつどいになるといい
・大人からこども達一人ひとりにメッセージも送りたい
・ネーミングも、その響きから以前のイメージに引っ張られてしまうこともあるので、名称を「卒園を祝うつどい」と新たなものにしたい
そんな話し合いを経て、“卒園を祝うつどい”は5年目になりました。今年もあたたかい雰囲気に包まれるなか、16名のこども達をおくりました。
卒園を祝うつどいが終われば、いよいよ今年度もおしまい。
別れの季節ですね…。
セノ
