1週間ほどで、バコラ生検の結果がでました。
結果から言うと悪性のものは見つからず、ただの乳腺炎だということでした。

ただ、私はかなりの量しこりがあるため、変化がないか半年に1度見ておきましょうとのことでした。

乳ガンではなかった。

ホッとしたような気もしましたが、私の中では痛みのあった子宮の方が気にかかっていて、こっちはセーフだったか、、と小さな石をひとつ避けたような感覚でした。

半年後、やっぱり乳ガンでしたとかはないのかな?という漠然とした不安もありましたし。。

でも取り敢えずやることは円錐切除手術に絞られて、そこに向かっていこうと覚悟が決まりました。
バコラ生検の翌日は幼馴染みと鎌倉にプチ旅に行きました。(当日も止血してから。。)

30年以上の付き合いになる私たちは、割とみんなスロースターターで、最初に結構した子も32才。それから間もなくもう一人の友人が結婚して、私が最後に少し間が空いて結婚しました。

私が結婚した頃には二人は子供を真剣に考えていて、私の前ではハッキリとは話さないけど妊活の相談とかもしていたようでした。

私は昔からちょっと妹のような立ち位置で、二人が子供のことを真剣に考えているのもどこか触れてはいけない話題のような気がしていて、今思えば同じ年齢なのに不妊は自分とは関係ないような。。

子作りをしていないから、出来ないのではないけど、まだいいかな、と。
もちろん真剣に悩むふたりにそんな事は言わないけれど、子どもを育てる責任を背負うことも、自分が子どもを産めるのか知ることも怖くて避けていました。

それでも、胸も子宮も精密検査になって。
どちらかでも癌が見つかれば子どもは持てない可能性が限りなく高い…
その不安な気持ちをふたりにはぽろっと溢してしまいました。

まだ検査の段階だし、わからないけど2つもひっかかっちゃってさーと。
暗くならないように言ったつもりだったけど、声が震えているのが自分でわかって。

これ以上話したら不安に押し潰されて泣いてしまうと思い、私たちも健康に気を付けなきゃいけない歳になったんだね、と流して終わりました。

一人のこは多分重くならないように、「大丈夫だよー♪」と、軽く流していましたがもう一人の友人は私の声の震えに気づいて黙って心配そうにしていました。

余計な心配をかけてしまったな、と
結果もでないうちに話したことを少し後悔しました。
私のいけないところは食べ物に執着しすぎることです。

ちょっと何かを頑張るとスイーツ。
出掛けた先ではちょっとお茶。

これが、本当に我慢できなくて。

バコラ生検が終わって外に出たら夕方だったので、とりあえず旦那に終わったからちょっとひと休みしてから帰る、と連絡をしました。

美味しいケーキが食べたかったけれど、
その日ら美味しいケーキ屋さんがお休みで、
仕方なく(失礼)ドトールでケーキセットを頼んで携帯でツムツムとかしながら小一時間ほど休憩していました。

そろそろでようかな、と思った時。

その日はノースリーブのワンピースにエアコン対策のストールを被っていたのですが、汗をかいてワンピースが結構濡れてる気がする、と。

グレーのワンピースなので脇汗くっきりになってたら嫌だなーと思い、ストールの下をチラッと確認したところ

………………!!!!!!

右半分の胸から脇腹にかけてが真っ赤。

どうしてこんなになるまで気づかなかったのか。

完全に刺された人ですよ。
事件です。

さすがに動転した私、とにかく
「人が刺されてます!」とか言われて事件にならないように不自然な体制でストールで血を隠しながら退店。

病院から貰った緊急連絡先にかけたけど繋がらない(泣)

旦那に、
「やばい、出血したから見てもらえる病院探す」
とLINEをして、近所にある大きめの夜間診療がありそうなところを片っ端からかけてみますがどこも繋がらない。

繋がっても、救急は今人が足りなくて代理でとってるが看護師とかもみんな対応しているので電話には出れない。自分は何も分からない、とのこと。

教えて貰った、受け入れて貰える病院を教えて貰える相談窓口という電話番号も、込み合ってて30分は出れないというアナウンス。
どこなら電話が通じるんだろう…。

とりあえず(何故か)人目につかないために
薄暗いビルの影に避難して、途方にくれて泣きそうになっていたところ旦那から電話が。

とにかくどこにも通じないと文句を言ったところ、
救急車を呼んではどうかと言われたけど出血してるだけで歩けるしな、と。
何となく救急車までは呼んではいけないんじゃないかと思い、とりあえず病院探しは旦那に任せてタクシーで帰ることに。

タクシーの運転手にも血がばれないように不自然にお金を支払い、家に着くと私の血を見た旦那も明らかに動揺してる。

とりあえず旦那が電話をしてくれて、割と近くの総合病院が行けば見てくれるとのことだったのでタクシーで向かったのですが、
やっとついて受付をしている所にバコラ生検をしてくれた病院の緊急連絡先から折り返しが‼

そのまま、またタクシーに乗って元の病院に戻ったのでした。

結果としては出血はコップ一杯位だったようで、そこまで大量出血ではなかったようです。
私にとっては大量だけど‼

3年に一度位しか出血する人いないから油断していた、と謝られました。

何事もなかったからいいけど、出血なんて初めてで、おっぱいのちっさい穴ぽこからの出血多量で死ぬんじゃないかとちょっと本気で思いました。

止血剤を増やしてもらい、
ギューッと包帯も強めに締めてこれで大丈夫なはず、とのことで
油断していたバコラ生検の長い1日が終わりました。