広島市安芸区にこの春には廃止される予定の新交通システムがあります。正式には、

  スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線

というそうですね。

 予定であり、廃止日はまだ確定してないようですが、今年4月には廃止されるようで、見学に行ってきました。

 広島駅からスタート。





 広島の玄関口、広島駅も現在建て替え工事をしており、2025年春には新しい駅が完成するようです。広島電鉄の路面電車も駅の中から発着するようになるようですね。





 山陽本線糸崎行きに乗車します。

 かつては國鉄廣島と言われるほど国鉄車両ばかりでしたが、今やレッドウィングという愛称がつく「227系電車」が多勢を占めて、芸備線を走るキハ40形ぐらいしか国鉄車両はいないと思います。

 広島駅から約20分、瀬野駅に到着。



 JR駅に隣接するスカイレールみどり口駅に移動。

 スカイレールは、ICOCA等のICカードは使えず、現金で乗車券を購入。運賃は全区間均一で170円でした。乗車券はなんと…QRコード方式❗️



 改札機にコードをかざすとゲートが開く仕組みでした。






 車両は、さながらスキー場の高速ゴンドラ🚟のようで、一応定員は25人、着席座席数は8席。

 駅は、みどり口〜みどり中街〜みどり中央の3駅があり、ループ線方式で2両のゴンドラが使用されていました。

 駅構内においては、リニアモーター方式で駆動し、駅間はワイヤーを使用した運行だそう。

 実際のところ、発車直後は、かなりの加速度で、いきなり急角度で昇っていくので、やはりスキー場をイメージしてしまう。





 みどり中央駅に向かう往路は、7人が乗車していましたが、うち自分を含む5人はスカイレールに乗りに来ている人と思われ、地元の方は2人でした。

 廃止の理由も赤字経営が理由であり、確かに経営は成り立たないだろうなと感じさせる。

 廃止後は、EVバスに転換し、途中のバス停も3か所から16か所になり、利便性も向上させるとのこと。

 みどり口駅から途中のみどり中街に停車し、終点のみどり中央駅には、5分程で到着。




 かなり大きな団地ではあるが、この後20年経った時、高齢化が問題になるのだろうと思われる。

 瀬野駅近くには、スーパーマーケットはあるが、それ以外の店は全く見ることができない。

 クルマがないと困るところだということか。確かな広島駅までは20分前後であるため価値はあるが、高齢者には少しキツイか。

 そんなことも、スカイレールシステムの廃止の遠因なのかも知れない。



 ☆掲示にあるように、廃止直前の3月下旬に設備保守の為の運休(マイクロバス代行)が予定されています。もし、乗りに行かれる方は気をつけてください。