小学生までは、田舎にいたこともあり、
のほほんと過ごしていました。
しかし、中学校は、引っ越した関係で
都会に行き、都会の荒波に揉まれました。
思春期、ということもあり、
自我に芽生えたというか、そんなこともあり、
小学生まではあまり気にしなかったことも
気になり始めました。
その一つが臭いでした。
初めは、「汗臭いかな」
くらいだったのですが・・・
もともと自分は汗っかきでした。
走っても、歩いても、遊んでも、食べても
すぐに汗をかきました。
特に、脇の下の汗、いわゆるワキ汗は
相当なものでした。
ある夏の日、バスに乗り、つり革に捕まっていると、
何か変なにおいがしてきました。
何とも言えぬ、この臭い・・・
最初、おじさんが頭に何かつけていて、
そのにおいかと思いましたが・・・
近くにおじさんはいませんでした。
そして、気がつきました。
自分の臭いだと!
明らかにワキのあたりから漂う異臭でした・・・