初夏の瀬戸内 ⑤ 重伝建「内子」
瀬戸内を巡る旅で「卯之町」の次に訪ねた重伝建地区は「内子町八日市護国」これで重伝建地区訪問は76ヶ所になりました。「八日市護国」は、江戸後期から大正にかけて建てられた町家や豪商の屋敷が軒を連ね、木蝋生産で栄えた町の面影を残しています。酢卵の「森文」前から続く約600mの緩やかな坂の町並みが内子町の重伝建地区です。近隣地域で採掘された土を使用した黄色みを帯びた漆喰壁や、建物と建物の間の路地「せだわ」の風景が大きな特徴ですを重要文化財の本芳我邸は明治22年(1889年)に建てられた豪商本芳我家の屋敷です。本芳我家は江戸後期から木蝋生産を始めたとされ、明治期には「旭鶴」の商標で海外にも製品を輸出するほど隆盛を極めました。主屋には、亀甲の海鼠壁や漆喰彫刻、鏝絵や鬼瓦など、随所に凝った意匠が施されています上芳我家を筆頭に分家が相次ぎ、下芳我家や中芳我家など分家が13家あります。本町通りの下芳我家、破風には商標の「旭鶴」の鏝絵が見られます。重伝建地区の店、うちこの和は手作り職人の店床屋では鏝絵が展示、鍼灸治療院の看板も予讃線内子駅から重伝建地区までの内子町のメインストリート本町通りにもレトロな洋館や歴史的建物が点在してます。擬洋風建築は元内子警察署、隣は元化育小学校重伝建地区入口にある伊予銀行内子支店「商いと暮らし博物館」は江戸後期からの商家を利用し、大正10年頃の商家(薬屋)の暮らしを人形と当時の道具類を使って再現。重伝建地区近くの裏通りに残る元映画館内子の宿は重伝建地区の近くにある100年を超える歴史を持つ呉服屋、その店や屋敷、蔵などがリノベーションされた建物。泊まった一棟貸し客室は、使用人部屋や子息の書斎だった大正レトロの和洋折衷建築内子での夕食は魚が美味しいと評判の鮨居酒屋が定休日だったので、創業130年の老舗鮮魚店「かつ盛」で鯛刺身、お惣菜、「丸寿し」を買って部屋食です。※内子の郷土料理「丸寿し」は、おからを甘酸っぱく調味し旬の魚で包み込んだもの「かつ盛」での買い物は合計1,400円、このクオリティの居酒屋なら4,000円くらいかな?お酒は卯之町の酒蔵で買った「開明」旅の3日目は西から雨雲が迫って来る予報、内子の宿を早めにチェックアウトして重要文化財内子座を訪ねました。内子座は大正時代に建てられた劇場、木造2階建て瓦葺き入母屋造り、桝席や回り舞台、花道など昔ながらの芝居小屋の体裁を持つ。保存修理工事のた休館中でしたが、内子座裏手にある楽屋は見学できました。工事中の内子座、楽屋の窓から工事現場がチラッと見えました。内子座の回り舞台の機構楽屋2階の控室、役者の化粧道具が再現内子座楽屋の見学は30分ほどで切り上げて、雨が降り出した道を内子駅へ急ぎました。内子駅から特急宇和海で松山駅へ、特急いしづちに乗り換えて高松駅まで約3時間、西からの雨雲を振り切り四国の瀬戸内を横断する列車旅した。