母なる大地 日本の土をもっと詳しく14
5、ポゾドル土日本列島におけるポゾドル土はわずか2%しかない極めて希少な土壌です。主に、北海道など、亜寒帯や本州の亜高山帯にある針葉樹林の下に分布し、弱酸性や土が痩せているため、農業には適しません。改めてポゾドル土について説明をします。漂白した層と腐植または、鉄、アルミニウムが集積した層の層序(二重の層の構造)があります。◯ポゾドル土の分布エリア北海道や本州の標高の高い山岳地帯で、例えば大雪山、富士山周辺、北アルプス、南アルプスなどの一部に見られます。針葉樹林の林床にポソドル現象があります。その他には、海岸の砂丘地に「ポゾドル化した砂丘」があります。ただし、寒冷な気候条件と古い砂丘地帯である条件が重なるとポゾドルが形成されることがあります。◯ポゾドルに関しては、ポゾドル化褐色森林地の項で説明してありますので再度触れてみてください。この項では、ポゾドルの特徴と農業について解説いたします。ポゾドルは、前述のように、冷寒地や針葉樹林に広がる灰白色の土壌で強い酸性を帯び、養分が流出しやすいため、農業には不向きですが、石灰による中和や堆肥の投入、酸性土壌強い作物の選択によって畑地として利用されています。土地の少ない日本では、あらゆる土は、貴重な農産物生産のための手段です。◯ボゾドル土で栽培可能な作物について。ポゾドル土は強酸性で有機物の代表である腐や鉄、アルミニウムなどの養分が流れ出すのが多く、痩せた土壌になるため、実際の農作物を作ろうとすれば、大変な手間ヒマがかかります。そこで、あまり手のかからない牧草などを作り、家畜の放牧に利用しています。しかし、適切な酸度調整や有機物の施肥を行えば、主として作物を栽培することが可能となります。1、穀物類: ライ麦、エンバク、オオムギ2、イモ類: ジャガイモ(寒冷地仕様)3、果樹: ベリー類: りんご、スグリ、ラズベリー、ブルーベリー(酸性土壌を好む)4、放牧地: チモシーやクローバー⚫︎チモシーとは、うさぎやモルモットなどの小動物の主食として広く利用されている。稲科の牧草で、和名はオオアワガエリです。繊維質が豊富で低カロリーのため、草食動物の胃腸の健康維持や歯の伸び過ぎを防ぐための重要な食材となっています。チモシーは、収穫する時期(刈り取る時期)によって硬さや栄養価が異なります。1〜3番刈りの3段階があります。◯牧草としての利用する際のクローバーには、シロツメクサとアカツメクサつまりホワイトクローバーとレッドクローバーがあります。シロツメクサ: 背丈が低く、踏み付けられても、再生力が旺盛のため主に放牧用として利用されます。根を広げて横にはう性質があり、雑草の侵入を防ぐグランドカバーとして重宝されています。アカツメクサ: 背丈が高く茎が直立するため刈り取って乾燥させるさん乾草やサイレージ(発酵飼料)としての使用に向いています。特性として寒冷地での栽培に適しており栄養価が非常に高いのが特徴です。牧草としてのクローバーのメリット: タンパク質やカルシウムなどのミネラルが豊富で高い栄養価と家畜(牛や羊、馬)達が好んで食べます。もう一つのメリット土壌改良: クローバーはマメ科に属していて、マメ科特有の根粒菌により、化学肥料に頼らず土壌の茶素の成分を増やすことができます。ポゾドル土は国土の2%にしか過ぎませんが、その面積は決して小さくはありません。日本の国土面積は378,000平方キロメートルです。そのうちの約3分の2を森林が占めています。ポゾドル土の2%は、7560平方キロメートルですから、東京都(約2194平方キロ)の約3倍の大きさになります。寒冷地を不毛の地と考えず、有効活用することによって、人々も国も豊かになります。日本の勤勉さと緻密さを生かしてポゾドル地帯の生産性が上昇すれば、多くの国の人々の模範となり、食料危機が迫っている地球に、ほんのわずかな光さえさすように思います。永久凍土から冬季に凍結する地域まで含めると地球上の全陸地域の約70%が、永久凍土と寒冷地になります。未来は明るい❣️