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ワカゾウのブログ

株式会社ワカゾウの一味が、それぞれの活動を報告したりします。

昨日今日と、大好きな空の時期が続いていて非常にごきげんです。



昨日ようやく、風立ちぬを観ました。

7月8月は集中する神経が摩耗していたので、

観たいけれど今は観たくない日々を

ゆっくり消化してやっと足を運ぶことができました。



前半は、

現在ドイツにいる、「ロケットを作る」という道を進み続ける姉を思ったり、

効果音に肉声?が混ざった効果音の、妖怪のような威力に脳がしびれたり、

関東大震災の描写に唇が震えてしまったり、

人間たちの時代に抗えず巻き込まれていく空気が

客観的に俯瞰的に感じ取れたことによって、

あらためて自分もあそこに巻き込まれている一つの存在なのだと感じたり、

日本人の礼儀作法の美しさを再確認できたり、

いきなり庵野さんの声になった時なんでかニヤっとしてしまったりしてました。



後半は、

宮崎監督の魂の美しさに、もう、もろもろをゆだねていました。

人が人を思いやる姿をあんなにも美しく描けるのは、

宮崎監督が常に他を思いやっているからだと感じました。

菜穂子さんが山に帰ってしまった後から、

そよそよと涙が流れて出してしまって自分で驚きました。

次郎さんが山を見つめて「ハッ」としている姿から、

荒井由美さんのひこうき雲の歌詞まで

自分はなんで泣いてるんだろうと考えながら、泣いていました。




映画館を出ても泣きどおし、

鼻水出っ放しで

風立ちぬ絵コンテを買いました。

カウンターのお姉さんが

優しい目で引いていたのが申し訳なかったです。

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今朝絵コンテを見ていて、

とても興味深い「変更点」に気が付きました。

菜穂子さんの最後のセリフ、

映画館で聞いていて

「生きて」と言っているのですが「来て」とも聞き取れるような

感触があったのです。

当初の絵コンテでは、

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「来て」としていたようです。

それ以外にもラストのシーンは細かく変更されていたのですが、

変更前より映画で見た方、

覚悟の美しさがパキンと表されている方が私も好きだなあと感じました。




午前中に「プロフェッショナル仕事の流儀」の宮崎さんのドキュメンタリーを観ました。

ラストシーンについての変更の流れ、いつかDVD等にまとめていただけないかな。

宮崎さんが痩せていくのがとても悲しかった。

引退してしまうと聞いて、キーチに続いて喪失感が連鎖して、

でもその分また吸収しようというスペースが空いたのですが

それでもまだなんだかもの悲しいです。




自分は今年、いまこの時に、

27歳で結婚している身で

この映画を観れて本当に幸せだと感じました。

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「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」

宮崎さんは72歳までずっと、

めんどくさいことから逃げなかった。

自分も逃げないでいよう。

周りでだれが逃げ出しても、

もう気にしない、

ただ自分だけは逃げないでいよう。

えいえいおう。




もうすぐ秋ですね。

絶好のドイツ日和が近づいています。

姉はドイツのどこにいるんだろう。

早くいきたいです。