コウノトリinわかやま

コウノトリinわかやま

和歌山県に飛来したコウノトリ情報。

2016年12月19日以前の情報:
http://wakayamastork3.ikora.tv/c29695.html
2015年8月18日以前の情報:
http://wakayamastork.ikora.tv/
2014年8月19日以前の情報:
http://burford.ikora.tv/

 とても悲しい情報が届きました。コウノトリ"和歌山コウちゃん"J0057(♂)が亡くなりました。兵庫県立コウノトリの郷公園によりますと2024年6月24日に豊岡市出石町嶋の高圧鉄塔電線に接触し死亡したとのことです。言葉もありません。

 

先月も出石町の巣塔を訪ねてJ0130と一緒に頑張って三羽の子どもたちを育てている姿を見たばかりでした。そして別れ際に年末になったらまた和歌山市に飛んできてくれるのを約束したばかりでした。言葉は通じない鳥との約束でしたが間違いなくその約束を交わしました。

 

 2012年9月17日に初めて和歌山市に飛来してから12年、まるで何かに憑りつかれたように"和歌山コウちゃん"を追いかげる日々でした。初めて見るコウノトリの雄大さ、美しさに圧倒されたのです。すぐに飛び去ってしまうだろうと思っていた"和歌山コウちゃん"はそのまま近くに定着し、その後の成長を私たちに見せてくれました。のちに豊岡へ行きその他のコウノトリの生態を改めて見た時に"和歌山コウちゃん"の特異な生態に気づきました。あまりに人との距離が近かったのです。その後次々と和歌山県に飛来するコウノトリを観察することになりましたが、こんなコウノトリは一羽もいませんでした。

 

 "野生"のコウノトリと一緒に暮らせる日々の暮らしは地域の人たちのコミュニケーションを豊かにしてくれました。"和歌山コウちゃん"を見守る人々の眼はまるで自分の子や孫を見るようでした。豊岡へ帰りペアを作り二世を育てるようになっても、子育てが終わった年末には必ず和歌山市に「里帰り」し元気な姿を私たちに見せてくれていました。

 

 "和歌山コウちゃん"J0057はこれまで2017年に三木巣塔で二羽、その後森井巣塔に移って2019年には三羽、2020年には四羽、2021年には一羽、2022年には二羽、2023年には三羽、そして今年2024年も三羽の雛を育てました。これらの子どもたちの中にはその後亡くなった子どももいますが中には次の世代(孫)を育てている子どももいます。

 

 最初の奥さん(J0064)は不幸にも子育てが終わったあと亡くなってしまいましたがその後J0130とペアになってたくさんの子どもたちを育ててくれました。立派な夫婦、そして立派な"和歌山コウちゃん"パパでした。

 

 これまでこのブログには可能な限り写真と動画を掲載してきました。当初は数枚の写真をアップするだけでしたが徐々に枚数が増えていきました。"和歌山コウちゃん"を巡る掲載はこれが最後になると思います。これまであまりアップしたことのない写真も交えながら"和歌山コウちゃん"を偲びます。

 

 "和歌山コウちゃん"J0057(♂)ありがとう! そして安らかに休んでください。

 

凛々しいアップの写真が印象的でした。人との近さを感じさせてくれます。

2012/11/04

2012/11/28

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2013/03/14

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2023/12/26

2016/08/22

 

幼かった初飛来の姿から

2012/09/20

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2012/10/08

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2014/09/03

2014/08/27

2014/09/03

2014/09/17

2014/10/02

2014/12/13

 

主な餌場としていた用水路は地域のど真ん中。ご近所さんの話題の中心でした。

2012/11/14

2012/11/19

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2012/11/20

2012/11/27

2013/09/21

2014/04/06

2014/12/02

2014/12/02

 

人々の暮らしに寄り添うように暮らしていました

和歌山市園部の高台から

2015/02/14

2012/09/27

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2015/02/27

2014/04/20

2014/09/02

2014/04/29

2014/05/02

2014/05/03

 

夏の塒と冬の塒は鳴滝川を挟んで東西に立つ高圧鉄塔でした。

豊岡の高圧鉄塔で事故にあったと聞き「和歌山の塒」と同じだと安心したのでしょうか。

残念です。この堤防は大好きでした。飛ばずに歩いて上る姿が愛らしかった。

2012/12/22

2014/03/05 長老さんとの微妙な距離

2014/03/05 彼は長老さんが大好きでした

2014/04/26

2014/04/28

201

2015/04/24 散歩の犬も平気です

 

2016/02/16

 

白と黒のコウノトリは周りの自然とベストマッチでした。

2012/10/18

2012/11/20

2013/01/11

2013/02/05

2013/03/4

2013/09/12

2013/09/23

2014/01/16

2014/02/14

2014/02/16

2014/05/06

2014/06/15 夏の塒

2014/08/20

2014/09/09

204/09/15

2014/09/17

2014/09/18

2015/11/28

2017/12/07

 

コウノトリの美しさは飛翔の姿に際立ちます

2012/10/13

2012/11/28

2012/1/28

2012/11/30

2012/12/05

2012/12/08

2012/12/10

2012/12/25

2012/12/10

2012/12/25

2012/12/27

2012/12/30 紀の川大堰を一気に越えます

2013/09/27 J0050と船所の上空を旋回

2014/01/16

2014/04/26

2014/05/16

2014/05/22

2014/06/20

2014/06/21 ミサゴの獲物を奪いに

2014/07/12

2014/08/15

2014/09/27

2014/11/13

2014/11/13

2014/11/13

2014/12/09

2014/12/09

2014/12/09 紀の川市でJ0050と足環なしとともに飛翔

2014/12/26

2015/03/12

2015/11/17 猟銃の発砲音とともにサギに混じって飛び立つ

2014/08/14

2015/02/24

2015/01/31

2016/01/01

2016/03/12

2012/12/05

 

他のコウノトリとの出会いも多彩でした。

ペアが期待されていたJ0050(クミちゃん)とのツーショットも忘れられません。

2015/12/19

 

豊岡市に戻り繁殖を始め初めての雛たち

2017/5/23

 

我が家の二階の窓を開けると隣のの電柱に"和歌山コウちゃん"が

2013/01/19

 

野生のコウノトリとの距離がこんなに近いとは・・・

2014/07/08

2015/09/15

 

彼を見た最後の写真です。豊岡市出石町森井巣塔前で愛妻のJ0130と一緒に水を飲むJ0057。

この姿が見納めになるとは想像もできませんでした。

2024/05/20

車の向こうを歩いていく"和歌山コウちゃん"

20124/05/20

最後のアップ

2024/05/20

 

さようなら"和歌山コウちゃん"

大好きな鳴滝川堤防を上がる

2016/02/16

 

私が最も心揺さぶられる一枚です。

紀の川市付近の紀の川上空を上流に向かって飛んで行くJ0057とJ0050です。

熊野三山に連なる山々をバックに飛んで行く豆粒のような二羽のコウノトリ。

2015/11/01

『コウノトリ市民レンジャー』に"和歌山コウちゃん"J0057の孫たちの様子が掲載されています。豊岡市出石町上野の巣塔では"和歌山コウちゃんの子ども(J0277♂  2020年3月生まれ)と戸島生まれのJ0152ペアが今年も子どもを育てています。去年は二羽でしたが今年は何と四羽が生まれました。大きな巣塔が小さく見えます。

 

 

(『コウノトリ市民レンジャー』から 豊岡市出石町上野巣塔)

"和歌山コウちゃん"J0057とJ0130夫婦の子どもたちが無事に巣立ちました。『コウノトリ市民レンジャー』に嬉しい写真が掲載されています。ご覧ください。今年の子どもたちにはJ0742,

J0743,J0744の足環が装着されました。この両親も幼鳥の頃に和歌山に飛来しています。そして"和歌山コウちゃん"は第二(生まれは京丹後市です)の故郷として和歌山市で育ちました。今年の三羽の子どもたちにもぜひ一度こちらに飛来してほしいですね。

 

 

(『コウノトリ市民レンジャー』から)

豊岡市出石町森井の巣塔で生まれた"和歌山コウちゃん"J0057とJ0130の三羽の子どもたちはずいぶん大きくなりました。足環も装着されています。『コウノトリ市民レンジャー』をご覧ください。

 

 

(『コウノトリ市民レンジャー』から 森井巣塔の子どもたち)

 

"和歌山コウちゃん"一家(J0057&J0130&三羽の子ども)の近況が『コウノトリ市民レンジャー』に掲載されています。ご覧ください。子供たちは無事に育っているようです。そして"和歌山コウちゃん"は立派にお父さんの役目をはたしています。巣塔に近づく他のコウノトリを追い払うために頑張っています。

 

 

(『コウノトリ市民レンジャー』から 巣塔を守るJ0057)

昨日(5/20)"コウノトリの郷"但馬で子育てをしている"和歌山コウちゃん"一家(J0057&J0130と三羽の雛)の様子を見に行ってきました。和歌山市から途中休憩を入れでも四時間弱で豊岡市出石町森井に到着です。前日までの雨も上がってホッとしましたが今度は盆地特有の暑さが復活していました。初夏の但馬詣も最初のペア(2017年の三木巣塔)を含めると今回で七度目になります。遠くから森井巣塔を眺めると小さな姿と大きな姿が。"和歌山コウちゃん"が雛たちを見守っていました。そしてしばらく見ていると巣塔を離れこちらに。昨年末に和歌山市で見てからおよそ五カ月ぶりの対面です。するとおもむろに柵からこちらに来ました。水を飲むようです。そして浅い舟形から器用に水を飲み終わると巣塔に戻り雛たちにやっていました。慣れた子育ての姿です。すると突然激しくクラッタリングを始めました。上空を見上げるとカラスのほかに他のコウノトリが飛んでいました。どうやらそれらに威嚇しているようです。すると一羽のコウノトリがスーッと巣塔に降りてきました。奥さん(J0130)でした。雛たちのお守りの交代です。このあと夫婦そろって水飲みに降りてきてくれました。奥さんは以前に右脚を怪我し今も変形していますが動きは良く、夫婦そろっての子育てには支障なさそうです。順調に育っている雛たちの足環の装着は明後日(5/23)と聞きました。

"和歌山コウちゃん"一家に分かれを告げた後は2019年に森井で生まれた子ども(J0273♀)が巣作りをしている祥雲寺巣塔(コウノトリの郷公園前)に行きました。J0273は森井巣塔から落下して弱っているところを地元のYさんが見つけて郷公園に保護してもらった思い出の子どもです。

そして但馬地方のコウノトリ野生復帰の原動力ともなった城崎のハチ"ゴロウの戸島湿地"を訪ねました。瀬戸内海から中国山地を縦断する但馬地方の「コウノトリ行脚」は日本海の見える戸島湿地で終了です。

 

 

 

("祥雲寺巣塔"のJ0273)

 

("ハチゴロウの戸島湿地")

 

豊岡市出石町森井の巣塔で孵化した"和歌山コウちゃん"ペア(J0057&J0130)の三羽の子どもたちは順調に育っているようです。『コウノトリ市民レンジャー』をご覧ください。

 

 

(『コウノトリ市民レンジャー』から "お母さん"J0130と子供たち)