ただでさえチケットが取りづらい
三谷作品に、
野田秀樹×内野聖陽×天海祐希
という、ありえない豪華キャスト。
でも、野田秀樹を主役にすえると
これくらい濃いメンバーじゃないと
バランスが取れないということが
よーくわかった。
ナポレオンの天才かつ変人っぷりが
野田秀樹本人とぴったり
リンクしていた。
今、野田秀樹にふさわしい役って、
ナポレオンかモーツァルトくらいしか
思いつかないもんなー。
山本耕司も、こういう
腹に一物持った男の役を
やらせたら天下一品だ。
この人は、正統派二枚目より、
なんか裏のある役が抜群に似合う。
内野さんは、
ちょっと役づくりが過剰すぎて、
ところどころで松本幸四郎に見えてしまった。
天海祐希は、ナポレオンの愛人だけど
並んだ時の身長差、その不釣り合いさが
フューチャーされすぎてしまって、
もう少し内面を掘り下げた脚本に
してほしかったなぁと思う。
そして、浅利陽介君。
彼は、若いけど本当にいい仕事をする。
ほかの濃いメンバーの邪魔をせず、
しかし埋没せず、
最後においしいところを持っていく。
休憩なしの2時間20分。
とっても上質なフレンチのコース料理を
いただいた感じ。
お腹いっぱい。
すごーくおいしかったけど、
もうしばらくフレンチはいいわ、
そんな感想を抱いた、
とにもかくにも
濃いお芝居でありました。
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