あなたはロボット社会を選びますか、それとも人間社会が好きですか。 | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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私は、少子高齢化の問題は、今の政治において
最も重要で深刻な課題だと思っています。

このブログでも述べてますが、なにしろ、
昨年出生した子が80歳になる時、
日本の人口は、およそ半減しています。
今後ますます、少子高齢化社会となるのは
動かしがたいところです。

翻って、なぜ、少子高齢化は問題なのでしょうか。

一つには、将来、高齢者の社会福祉を支える子供らが減れば、
人口動態としてのピラミッドが保てず、高齢者の社会福祉等を
支えられなくなるから、少子化を解消しなければならないというもの。

もう一つは、どんどんと人口が減って、約80年後に人口が半減したりすれば、
それだけ労働生産力が減少し、GDPも縮小して国力が劣ることになるので、
少子化を解消しなければならないというもの。

ところで、今や、人工知能(AI)開発が進み、ロボット技術が高まっているので、
ロボットで代替すれば、今のレベルの労働生産力を下げずに、しかも、今後の
科学技術の開発次第では、企業の利潤も確保され、そこそこ税収入も維持でき、
たとえ、少子化が続いて人口が減少しても、高齢者の福祉等を支えることも
できるようになります。今の社会的な生活水準も下げずに済むように思います。

この場合、例えば、レストランに行っても、
ロボットの接客を受ける場面が多くなり、
どこもかしこもロボットだらけになります。
それで本当によいのでしょうか。

少子化社会というのは、そういうものだとして、
ドライに割り切ってしまえば良いのかもしれません。

他方、ロボットに代替させる社会は
味気ないもので、とても寂しいものだ、
と考える人も多いと思います。

いずれにしても、少子化の問題を考えることは、
国の方向性、社会の在り方を考える契機になります。

少子化を受け入れて、ロボット社会に進むのか、
それとも、それでは寂しい社会となるので、何とか、
少子高齢化の流れを止めなければならないと考えるのか、
国民的レベルで広く議論する時期に来ています。