アキョウと似ている漢方素材 | 「和漢、薬膳の恩恵をすべての人に」和漢ハカセの研究室

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ヘアケアサプリ「黒ツヤソフト」を開発した和漢SINCA専属薬学博士のブログ。和漢やサプリメント、薬膳の知識などをやさしく解説します。

 

 

皆様、こんにちは!

和漢サプリメントの専門店「和漢メディカ」専属薬学博士のドクターTei Kenです。
 

「アキョウとは、ロバの皮を煮込んで作る膠(にかわ)」この連載をお読みいただいている方はご存知かと思います。実は、アキョウと似ている漢方素材が他に2種類あります。
 

 

■亀板膠(きばんきょう)
亀の甲羅を煮込んで作った膠。主な効能は、陰を養い、血を補う、止血。

 

 

 

 

■鹿角膠(ろっかくきょう)
鹿の角を煮込んで作った膠。主な効能は、陽を養い、血を補う、精を益す。

 

 

 

 

素材は違えど、製造方法がそっくり。さらに、

 

アキョウと同様に血の巡りを良くする「補血」の作用も持ち合わせています。

この亀板膠と鹿角膠を配合したものとして、亀鹿二仙湯があります。

 

この2つの生薬は貴重なものであり、500年以上も前に考案された配合により、中世の皇族たちが用いていました。

 

亀板膠は陰を養い、血を補います。

 

一方、鹿角膠は陽を養う働きをします。

 

陰と陽の作用により、体のバランスを整えていくのです。

 

また、亀鹿二仙湯は、漢方での肝(気や血をスムーズに出す働きをしている臓器)・腎(成長発育促進、老化防止のために、食べ物から“精”を貯めておく臓器)・脾(消化に関わる臓器)に力を付け、体力・抵抗力・免疫力を高めます。

 

これにより、滋養強壮、ストレスや加齢とともに生じる体力の衰えや足腰の辛さなどの対策に役立ちます。 

滋養強壮というと男性のイメージが強いですが、亀鹿二仙湯は男女問わず使用でき、生理不順や冷えの改善等、美容にも良い素材であるので、女性にもお勧めです。

 

 

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