vol. 222

今日は

楽譜によって違う

というお話です

みなさんこんにちは！

ドイツ在住ピアニスト・音楽心理セラピストの

ラインスハーゲンわかなです。

こちらのブログでは

音楽や演奏についてドイツの音楽事情ドイツやドイツ人のこと

などについて発信しております。

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お忙しい中読みにきてくださって
ありがとうございます♪

出版社によって違う〇〇

この〇〇には

色々な単語が入りうるのですが

例えば

・指番号

・音

・アーティキュレーション

・強弱記号

などなど・・・

今回は、

「指番号」

からの

「じゃあこのトリルはどう弾くの？」

と疑問に思ったお話です。

例えばこちらの楽譜。

今、私が使っている、

ヘンレ版です。

※ベートーヴェンのピアノソナタ〈テンペスト〉

第2楽章の最後の方。

指番号が書かれています。

一方、20年以上前に買った

ヘンレ版はこちら

指番号が書かれていません。

同じヘンレ版でも

編集に携わった人、

指番号を考えた人、

が違います。

今使っているヘンレ版の指番号は

ピアニストのマレイ・ペライヤの考えた指番号です。

そして、もう一つ。

こちらは、アルトゥール・シュナーベル版

譜割りの関係で

一つ目のトリル部分だけしかありませんが

楽譜の下の方に

「このように弾くのがいいよ」

と注釈が添えられています。

ここからわかること

同じトリルの箇所でも

編集者（演奏者）によって
どのように演奏するか

解釈が違う。

今、私が主に使っている

ペライヤの指番号のヘンレ版では

ーーーーーーーーーーーーーー

トリルの後に後打音をつける

（レミレミレドレ）

ーーーーーーーーーーーーーー

一方、20年以上前に買ったヘンレ版からは

指番号が書かれていないので

ーーーーーーーーーーーーーー

トリルの後に後打音をつけるかつけないか

わからない

ーーーーーーーーーーーーーー

そして、シュナーベルの解釈では

ーーーーーーーーーーーーーー

トリルの後に後打音をつけない

（レミレミレミ・・・・レミレ）

ーーーーーーーーーーーーーー

演奏者は最終的に、

「どのように弾くか」を

自分の意志で

決めなければなりません。

トリルの弾き方は

本当に千差万別です。

正解はない、と思っています。

だからこそ、

責任を持って

「こう弾く！」と

決定する。

それには、

勇気を伴うこともありますが、

私は「こう弾くよ」と、

演奏会まで迷いに迷って

決めていけたらいいなと思います

　お　知　ら　せ　

2024年8月2日（金）
札幌のSCARTSコートにて

リサイタルを開催します

プログラム

J.S.バッハ：フランス組曲第5番 G-Dur BWV 816

L.v.ベートーヴェン：ピアノソナタ第17番ニ短調 op.31-2〈テンペスト〉

F.シューベルト：即興曲集 D935 op.142

札幌にいらっしゃる方、

ぜひぜひ足をお運びくださると

大変嬉しく存じます！

また、札幌に友人・ご家族など

お知り合いがいらっしゃいましたら、

宣伝してくださると、

泣いて喜びます

演奏会での出会いも

一期一会。

同じ空間で

音を感じるその瞬間。

一人でも多くの方と

その時間を共有できましたら

とても幸いです。

最後まで読んでくださり、

ありがとうございました！

みなさんからのご感想、ご意見、

お待ちしています！

ぜひコメント欄に残していってくださいね

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トリルをどう弾くか？楽譜から検証できること