この世で最も不要な時間はSNSを使う時間なのではないか、という考えがあるので、若者がSNS離れをしているというのであれば、それは、嘆くのではなく歓迎してよい事態なのではないか、と私には思われる。
しかし、これまでSNSに時間を費やしていたらしい若者がもしSNSから離れるとして、その若者はSNSに費やしていた膨大な時間を次は何で埋めようと考えるのだろうか。
それに対して、私が、若者であれば時間をこのように使うべきだ、などと提示するのは身に余るのだし、おせっかいというものだろう。
SNSに関しても、私が不要であると感じているだけであるのだから、それを重要であると考えている若者に対して、それは不要な時間なのだから一刻も早くやめたほうがよい、などと言うつもりはない。
たとえば、私はスパにいくのが好きだが、何もせずに温泉につかったりするのは不要な時間だという人もいるだろう。そういう人に、風呂やサウナの時間は無駄なのだからやめるべきだ、などと言われたら私は不快な気分になるだろう。