こんにちは!
今日は前回の記事の続きです。
ちょっと論点がずれるので
タイトルは続きじゃなくしました。
それから 毎回毎回しつこいですが
誤解を避けるために
読み進める前に 必ず
先日のこの↓記事↓をご一読ください。
ADHDのお子さんに関して
「大きくなれば 良くなっていく」
といったことを言う方がいらっしゃいますが
私の経験上
それは大きな間違いだと思います。
「多動」は年齢と共に
親や先生の目線から見ると
「良くなって」きます。
ただ その「多動」は
なくなるのではなくて
そのまま
頭の中に移動します。
頭の中は
1日中フル回転して
注意を払わなくてもいいことにも
意識が向き続けるので
とても疲れます。
物事の優先順位を
つけることが難しいので
いろいろと決断するのに
膨大なエネルギーを消費します。
そして
そうやって無理を重ねて
(本人はそういった生き方しか知らないので 無理をしているという認識がない方も多いですが)
生き続けることは
相当なストレスになります。
ずっと
自分は他の人とは何かが違う。
どうして他の人が
簡単にできることが
自分には簡単にできないのか?
といった疑問を抱え続けるので
自尊心も傷つきます。
これが
発達障害の診断を持つ成人の
42.5%が
うつ病に苦しんでいる
という統計結果に結びついている
(発達障害の診断がついていない成人は約20%)
と私は思っています。
*参考資料
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3263837/
(成人とは 20-54歳のくくりです)
42.5%は
発達障害にしても
うつ病にしても
「診断のついた」
方たちの統計です。
診断を受けていない方を含めたら
もっともっと
数字は大きくなると思います。
ずっとお子さんの発達障害について
勉強してきたので
私にとっては
盲点だったんですが
ここ3週間
BrainWorxの
大人向けプログラムが始まったことで
たくさんの
ADHDで苦しむ大人の方々と
話をする機会がありました。
歳を重ねるにしたがって
状況が悪化するということが分かり
正直驚愕しました。
若い時は
ADHDの脳の特性を生かして
社会的に成功し
バリバリとビジネスを
こなすことができていた人が
60歳すぎになって
急にそういったことができなくなり
記憶力も大幅に低下してしまった。
認知症の疑いで
いろいろと検査したところ
(この方はビジネスで成功していたので 普通ならできないような検査もする財力がありました)
認知能力は
どれも標準以上で全く問題はなく
唯一
集中力だけが
標準を大幅に下回った
とても低い数字だった
という方もいらっしゃいました。
様々な方の話を聞いているうちに
いったいどれだけの
「認知症」とされる方々が
実は認知能力の欠如ではなく
彼女のように
ADHDの特性を
カバーして生きていくために
費やしてきた膨大なエネルギーを
もう出せなくなった方々なんだろうか?
と思うに至り
恐ろしくなりました。
先ほど
発達障害とうつ病に関しての
調査について書きましたが
実は同じ調査で
認知症に関しても
数字が出ています。
最初はその部分は
あまり関係ないと思って
気を付けて見ていなかったのですが
ここまで書いて
「あれ? そういえば
認知症の率についても
書いてあったよな。。。」
と気づき
見直してみました。
すると。。。
なんと!!
55歳以上のグループでは
発達障害の診断を受けている人が
認知症の診断を受けている率が
約14%
発達障害の診断を受けていない人が
認知症の診断を受けている率は
約3.5%と
約4倍の差がありました。
大きな視点で
お子さんのこれからの
人生全体を考えると
なんとか
ごまかしごまかし
学校に行ければいい
というわけではないんです。
それでは1歳までに
橋や中脳が
正常に発達できなかった人に
希望がないのかというと。。。
大丈夫!
脳の
「神経可塑性 = neuroplasiticity(ニューロプラスティシティ)」
といって
脳はいくつになっても
変われることが分かってきています!
続きます。
読んでいただいてありがとうございます!
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