こんにちは!
今日はこのシリーズの最終回です。
状況の概念
自閉症スペクトラムの人は変化に対して柔軟に対応するのが難しいことがあります。
例えば 子供をマクドナルドに連れて行くとします。ハンバーガーを食べて、最後にみんなでソフトクリームを食べました。そのパターンが4回続いた後、5回めにマクドナルドに行った時 ハンバーガーだけを食べて、今日はもう3時にアイスクリームを食べているから、ソフトクリームはやめておこうね。と言ったとします。
何が起こるかは想像がつきますよね。 おそらくギャン泣きの大騒ぎになります。
(定型の子も4歳位まではこうなりますよね。。。)
自閉症スペクトラムの子供に対しては特に意識して、同じパターンを繰り返さないようにすることも必要です。
上記のマクドナルドの例ならば、最初の2回 最後にソフトクリームを食べたのならば、3回目はソフトクリームは食べないようにして、マクドナルドに来ても ソフトクリームを食べる時もあるし、食べない時もあることを説明します。(1回目からそう説明したほうがいいかもですよね。 私の個人的追記です。。。)
そうすると 子供は4回目には 今日はソフトクリームを食べるの?と聞いてくるようになります。
定型発達の人にわかりやすく例えると、レストランに行ってメニューを見て、食べたいものを決めて注文したとします。 するとウェイターさんに 「申し訳ありません。今日はそのお料理はお出しできません。」と言われてしまいました。 それじゃあともう一度メニューを見て、「ではこれをください」と注文すると またウェイターさんに「申し訳ありません。今日はそのお料理はお出しできません。」と言われます。 ちょっとムッとしながら またメニューを見て「ではこれにします。」と言うと なんと!また「申し訳ありません。今日はそのお料理はお出しできません。」と言われてしまいます。ムキー!!!
となりますよね。
これがもしも、最初にメニューを渡された時に「今日はこれとこれとこれは残念ながらお出しできません。」と言われていれば、腹は立ちません。 最初からわかっていれば同じ結果になったとしても腹の立ち方が違うというわけです。
自閉症スペクトラムをコンテキスト ブラインドネスという概念のみで完全に説明することも理解することもできるわけではありませんが、コンテキスト ブラインドネスという概念を知ることで、自閉症スペクトラムの人がどのように周りの世界を見たり感じたりしているのかを理解する手がかりになるのではないでしょうか?
長いことかかってしまいましたが、今回でこのシリーズは終わりです。
私にとってはとても勉強になりました。 この本も今オンライン図書館で借りて読もうとしていますが、この本オンライン図書館にオーディオブックがなくて。オーディオブックなら家事しながらとか車運転しながらとか聞けるので最後まで読めるんですが、私 英語を読むのが遅くて、1冊読むのに1ヶ月とかかかっちゃうので(読んでいると眠くなってしまうんです。。。) 読んでいてまた何かシェアできるようならご紹介しますね。(あまり期待はしないでください。。。
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12歳の娘と一緒に寝る前に本読んでいたんですけど、私は全然進まなくてすぐに眠くなって寝てしまって、娘はとなりでサクサクページをめくってガンガン読んでるんですよ。。。2日くらいで1冊読んじゃうし。うらやましいな。
読んでいただいてありがとうございます。