こちらは、

追記する予定の映画作品。

 

さらりと読んでおいてくださいねお願い

 

 

 

 

 

 

概要:

レニ・リーフェンシュタールはナチスの党大会の記録映画『意志の勝利』を監督した、アドルフ・ヒトラーのお気に入りの監督であり、映画撮影は基本的にナチスの全面的な協力のもとで行われた(宣伝相のヨーゼフ・ゲッベルスとは撮影をめぐり何度も対立したという)。

1年半の編集期間を経て1938年に公開された本作は、映像美と斬新さが世界中から絶賛を受け、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞(ムッソリーニ杯)を獲得。日本でもキネマ旬報1940年度外国映画ベストテンの1位を獲得、戦前の観客動員記録を樹立するなど大ヒットを記録した。

しかし第二次世界大戦後にはナチ賛美のプロパガンダ映画として糾弾され、監督をしたレニ・リーフェンシュタールは映画監督としての生命を絶たれることになった。そのような政治的な非難とは別にして、芸術的および映画史的な評価は今日までも高く、戦後の映画制作者のいくどない挑戦にも関わらず、この作品を超えるオリンピック映画は生まれていないとされる。

 

創作:

レニは厳密な意味でのドキュメンタリー作品であることにはこだわらず、膨大な記録フィルムに実際の競技映像ではない再現フィルムを加え、スポーツの普遍的な身体美を基準とした独自の編集により、斬新な映像を作り上げようとした。

そのためこの映画の競技シーンの中には、競技後に選手を集めて撮りなおした映像、効果音、練習中の映像なども一部含まれている。たとえば競技が夜間まで及び、感度の問題からフィルムに残せなかった棒高跳や十種競技、ハイライト向けの演出を施されたマラソンや高飛び込みなどがそれにあたる。画面の流れを考えたフィルムの裏焼きなども行われているため、ユニフォームの文字が逆さになっているシーンなどもある。またマイクの集音能力の問題から、選手やヒトラーの肉声以外のほとんどをアフレコ撮りされた音声で賄っているとされる。

こうした現在では許されないであろう演出・創作行為についても後に批判の的となっているが、だからこそ(当時の未熟な撮影技術で)完璧な芸術作品が生めたのだと擁護する荻昌弘などの映画評論家もいる。ルポルタージュ『オリンピア:ナチスの森で』の著者の沢木耕太郎は、こうしたレニの演出行為を踏まえた上で本作を「ベルリン・オリンピックの極上のブロマイド」と表現している。

ちなみにオリンピック映画のジャンルで本作に次ぐ評価を得ている作品の一つに、当作に強く感銘を受けたという市川崑監督の『東京オリンピック』があるが、こちらも創作的な演出を施した映像により、公開当時「記録か芸術か」という議論を巻き起こした。

 

 


素敵な映画に逢いましょう・・・♡

チャオキスマーク

次回は来週火曜予定よ❤️