
ずっと気になってた本。
読んでみたかった本。
生きるってなんだろう。
自分ってなんだろう。
毎日考えてた答えは見つからないけど、
見つからなくてもいいのかなって思えた気がする。
主人公と私は似た症状で同じような感情で、
違うところはそれに名前がつけられているか否かということ。
主人公には気分変調性障害という病名があり、
薬をもらい、カウンセリングをうけて、
回復に向けて行動していて、自分の気持ちを、
症状を誰かに吐き出す場所がある。私にはそれがない。
たったそれだけの違い。
ただ病気とは一括りにできないほど全ての感情が共感できて、
本当に違うところは診断されたかされていないかだけで、
それ以外は自分なのではないかと思うくらい、
私本人なのではないかと思うくらい全てが似てて。
これを読んでみると
嗚呼、こういうものなのか。って
自然に涙が出る、本の中の先生の言葉がすごく刺さる本。
存在意義を確認してばかりのところとか
自己肯定感の低いところとか
原因もなく憂鬱なところとか
自分を嘘で固めてしまおうとするところとか
何かに依存してしまうところとか
残酷なくらい似てて、
でも私も前向きになれるのかなってちょっぴり思った。
理解できない人にはできないし、
共感できない人には全くわからない、
かもしれない。
だけど
私にとっては何かを変えてくれる、
変えるきっかけを与えてくれた、
かもしれない。
そんな本に出会えた気がする。
本を読んでると共感できるはずなのに
回復に、いい方向に向かっているような主人公が
だんだん遠く思えてしまって、
親近感から羨ましさのような遠ざかる感情もあったのだけれど、
一方で私もいつかはそうなれるのかなって、
まだ希望はあるのかなって、
感じることができた気がする。
生きることって難しいね。
辛いね。苦しいね。
誰にも理解されない自分の気持ちに悩まされることばかりだけど、
それでも生きなきゃいけない。
生きる理由を探してはそれを見つけること自体が
生きることなのかもなって。
なかなか前向きにはなれないけど、向き合ってこそ
治療のように回復されるのかもなって。
今はなんの気力もないし、うまくはいかないかもしれない。
だから答えを見つける旅は少しお休みして
正直になってみようかな。
この本はきっとこれから感謝することになる本。
色んな「きっかけ」になった本。