光厳院 かをり匂ひ | わたる風よりにほふマルボロ

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百首歌に

 

かをり匂ひのどけき色を花にもて春にかなへる桜なりけり

 

光厳院

風雅和歌集春中166




【現代語訳】

 

香り、匂い、

うららかな気配を花に持って、

まったくこれは

春にふさわしい桜だことよ。


(訳:梶間和歌)

 

 

【本歌、参考歌、本説、語釈】

 

かをり匂ひ:

 「かをり」にも「匂ひ」にも

 嗅覚情報の意味もあるが、

 視覚的な美しさの意味もある。

 匂ひはもともと

 視覚的な美しさを表す語。

 

かなへる:ふさわしい

 

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かをり匂ひのどけき色を花にもて春にかなへる桜なりけり