神田駿河台「太田姫稲荷神社」の狐のくわえている鍵は・・・ | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

神田駿河台「太田姫稲荷神社」の狐のくわえている鍵は・・・

初詣シリーズ(?)で、お世話になっている方の多い御茶ノ水へ。

神田明神ではなく、江戸城を作ったといわれる太田道灌にちなんだ「道灌通り」にある太田姫稲荷神社へ。小さくて古いおやしろですが、風情があって好きな神社なんです。

神社


この神社は、道灌の寵愛していた姫君が疱瘡にかかったときに、京都で疱瘡除けで知られる一口(いもあらい)稲荷で祈祷したところ、病がなおったことから、江戸城内に一社祀ったのが始まりと伝わっているそうです。

道灌がこの社を敬拝していたところ、あるとき、その神様が白狐を現して、「われこの城の鬼門を守るべし」と託宣されたため、江戸城の鬼門に移して、太田姫稲荷大明神と呼ぶようになったということです。

神社2


「病を治し、災いを除ける神様」ということで、家族や仕事関係の方々の健康を祈りました。

普通の神社には狛犬がいますが、稲荷神社は、狛犬の代わりに、狐(きつね)が立っていることが多いですよね。

ところが太田姫稲荷神社は、狛犬は犬なんですけど、太鼓の上に白い狐がいます。

きつね


この白い美しい狐について、ずっと疑問を持っていたので、こちらの神社をお世話なさっている方に伺ってみたところ、これは、上記の神社の縁起からきた白狐のようです。

江戸城の鬼門を守っていた狐さんなんですね。

この狐さんは、鍵をくわえています。

きつね2


普通、稲荷神社のお狐さんがくわえている鍵は、穀物蔵の鍵だと言われているそうです。

こちらの神社は、稲荷神社という名称ではありますが、豊作を祈る神様ではないので、穀物蔵というよりも、江戸城の鬼門、鬼の出入り口を守っていた鍵という意味合いになるだろうということでした。

鍵をしっかり締めておくというのは、現代社会の組織にとっては、サイバー攻撃や、情報漏えい・個人情報流出などのセキュリティをしっかり堅固するということなのかもしれませんね。

最近は、サイバー攻撃などの事件事故も増えているためか、IT関連の企業や情報セキュリティ部門の方も多くお参りに来ているそうです。

なるほど、と思い、弊社も小さい会社ながら、ネット販売の個人情報などを扱っているわけですから、再度、情報セキュリティについても、祈りました。


太田姫稲荷神社のプロフィール:
住所:東京都千代田区神田駿河台1丁目2-3
電話:03-3291-8228