私の仕事のひとつ



介護職として14年。送迎歴10年。



初めて利用者さん乗せての接触事故を起こしてしまった。

あと2分でご自宅につくところ。



細い道で、対向車もなく
後ろ座席に乗っていたのが救いだった。

原因は、一瞬の居眠りだった。


  



片道30分近くかかり、一方的にお話をされる利用者さん。


相槌を打ち、話を聞きながらの運転。


一方的な話を延々と聞く。



あっと思ったら左側に電柱が。


凄い音がした。



左サイドミラーに電柱が当たり、ミラーが破損。


怪我はなかったが、凄い音がしたので、びっくりさせてしまった。



助手席に座っていたら、怪我はないもののもっと驚かせてしまうところだった。

 



後部座席で良かった。

   




毎日の入浴介助。


毎日のレクリエーション。


排泄介助。


午前中は4時間立ち仕事。


入浴介助、腰をかがめたりの着脱介助。


お風呂掃除。


休憩時間抜いての


午後は5〜7時間立ち仕事。


レクリエーション、排泄介助、掃除。




朝7時過ぎから


夜6時からから8時までの勤務。


表向きは8時から5時まで勤務。


当然ながら、17時に帰れたことはない。


残業手当34時間分が給料に含まれる。 

 

残業手当がつくことはほぼない。

ついても雀の涙。


1日立ち仕事。


過重労働だ。負担が重すぎる。


命を預かる仕事なのに。



座る時はほとんど無く、


唯一、送迎の運転中。


そこでの事故。





お尻がじんわり温かい。



温かい座席からお尻が温かくなり、


背中から頭まで暖かくなり、


眠くなる。



これから寒くなると、利用者さん乗せていては窓も大きく開けられない。



これは前触れだ。


予兆だ。



もう、辞め時だ。



大きな事故を起こす前に辞めよう。

 


全身疲労で居眠り運転にて

死亡事故を起こしてしまったら。



どんなにキツくても誰も同情してくれないし、起こした事故は消せない。




利用者さん死んだら、家族さん泣く、怒る、裁判沙汰。




こんなに頑張って、頑張って、



誇りを持って頑張ってきた仕事を汚してしまう。




私が死んだら旦那さん、息子、母親、父親、弟、家族泣く。


私の代わりは、家族にとって誰もいない。


仕事の代わりはどこかにいる。





思えば、一年前、

続いても、入浴介助は3日間までにしてくださいと願い出た。


職員の増員も願い出た。


現場を知らない上司には到底、

現場の大変さは分からない。


話は一時的に受け入れられるが、

その場しのぎで、職員が居ない為、


すぐに同じ日常。


諦めの日常。




去年の年末は◯ぬかと思った。


それでも体力、忍耐力が下手にあるために、倒れることはなく働いてしまう。



普段の利用者さんへの

丁寧に細やかな気遣いと介助については


褒められず、

認められず、

失敗だけ取り上げられるのはもう沢山。




利用者さんは1日14から18人くらい。


仕事に関わらない施設長、厨房さんの数が介護職員の数に入っていた。

介護職員は4人いることになってる!!

実際は2人だけなのに!!



初めはこの人数を2人の介護職員でこなしていた。


介護職員一人当たり利用者9人?!



最近やっと、看護師3人、介護職員3人

 

になったところ、


パートのリハビリの先生は年内退職。

1人の看護師が兼任することになる。


その上!看護師も1人、3月に産休に入るので、また2人になる。


看護師の負担も増える。


最近、高みの見物だった施設長も入浴介助に加わる回数が増えた。


たまに入浴介助しただけで、お疲れのご様子ですが、私達はそれ、毎日ですよ。


体力ギリギリ振り絞って、送迎出てるんですよ。


どちらにしても、命を守るために

辞め時です。


死んだら終わり。